２０２４
新春トップメッセージ

－地域とともに発展を遂げている

　２０２４年は原材料不足で販売休止していた黒霧島・白霧島の一部商品の販売を再開することができました。「努力を重ね、物事を安定させていく」という「乙巳」の今年は、霧島さつまいも種苗生産センター「イモテラス」を起点に、お客様に高品質なおいしい焼酎を安定的に届けることを最優先に全社一丸で取り組んでいきます。コロナやサツマイモ基腐病などを経て、生産農家の皆様とともに、芋づくりから基盤を固め、サステナブルな焼酎造りに取り組むという原点に立ち戻ることにつながりました。

　今年５月に当社は創業１０９周年を迎えます。九州産サツマイモ、霧島裂罅水、国産米と原材料にこだわり、自社工場生産でお客様に幸せを与えられる焼酎を届けていくことが使命と考えています。品質にこだわるのはもちろん、企業の社会的価値を高めていく取り組みを行い、これまで以上のブランド構築を進めていきたいと思います。

　創業者や焼酎造りへのこだわり、購入する瞬間のときめきやわくわく、需給バランスなど、三つのＳ（ｓｔｏｒｙ／ｓｅｒｖｉｃｅ／ｓｕｐｐｌｙ）がそろったときにブランドは高まります。本社増設工場北側に来春にオープンするスターバックスとのコラボ施設も環境に配慮した施設運営を行い、地域の方をはじめとした皆様の新たな憩いの場になることを目指していきます。

　昨年７月には、自社単独育種から生まれたサツマイモ「霧島８」、独自開発の「エレガンス酵母」を使った「ＫＩＲＩＳＨＩＭＡ№８」を全国発売しました。フルーティーな香りとマスカットやみかんを思わせる新鮮な果実感が特長で、女性や若者にも好評です。今後も、これまで築いてきた無形資産であるブランド価値と、霧島らしさの掛け算を受け継いでいきたいと思います。