２０２４
新春トップメッセージ

－今年で開校14年目を迎えます

　本校は全国75カ所にキャンパスを展開するクラーク記念国際高等学校（本校・北海道）の連携校で、宮崎総合学院が運営する宮崎情報ビジネス専門学校の高等課程に位置付けられている通信制高校です。県内各地から約２００人が通っており、ほとんどが不登校経験者ですが、高いモチベーションを育て、退学者を出さない責任ある教育を行っています。２０２３年度の進路決定率は１００％で、大学進学率24％、専門学校進学率60％。就職する生徒もいます。

　本校には大きく二つの目標があり、一つは社会に貢献できる人づくり。もう一つは少子化であっても不登校になったり、特別支援を必要としたりする生徒が増えていますので、そのような子どもたちをいかに救えるかと考えながら、責任を持って社会に送り出すことです。

　不登校になった生徒には学力、人との関わり方、進路という三つの不安があります。特に保護者は不登校によって子どもの将来への道が狭まったと感じて心配されます。私は県内の公立中学校で長く生徒指導に関わってきたので、生徒や保護者の気持ちが痛いほど分かります。本校では生徒たちの可能性を広げて夢をかなえるため、小中学校レベルから学び直して少人数指導や個別指導を行います。学校行事や職場体験などでも生徒たちの自己肯定感を高め、全国３００校以上の大学の指定校推薦や専門学校への進学など多様な進路を用意しています。

　これまでの週５日、週２日コースのほか、昨年４月にはオンラインで授業を受けられるフレックスコースを設け、より多様なニーズに応えられるようにしました。いかに再スタートへのハードルを下げるかが今年の課題で、新年度には中等部を設ける計画もあり、さらに学びの多様化に対応してきたいと考えています。