ハニー
創業 70 周年へ飛躍のエネルギー蓄える
代表取締役
三棹健只
-今年、創業70周年を迎える
1955年に「三棹商会」として創業し、かき氷用の氷みつ(シロップ)の製造・販売で全国トップを誇ります。コロナ禍では相次ぐイベント中止で売上が急減しましたが、人流が完全に回復した2024年度は過去最高の売り上げを見込んでいます。
当社には食品、飲料、容器、化学(自動車用品)の4つの製造部門があります。かき氷なら氷みつ、氷削機、カップなどの一括提案を、また、かき氷からポップコーンや綿菓子などへ横展開して、ニッチな市場を開拓。全国へ販路を広げてきました。
1997年に設置した「パオワールド」(宮崎市)は、業者向けに食品や厨房道具、食器、包装資材などを販売する実店舗で、消費者から届く「生の声」や要望を商品開発や販促に生かしています。コロナ禍では感染予防対策の商品を手がけており、本社の売り上げをカバーしてくれました。
2022年に食品の安全・安心を担保する国際規格「FSSC22000」を取得後は、協業の引き合いが増えるなど食品部門の売り上げが伸びています。23年には世間のアルコール離れを受け、ノンアルコール飲料用シロップ「warocca(ワロッカ)」を発売しました。ものづくり企業としてこれからも嗅覚鋭く情報収集に努め、市場の求める商品を提供していきます。また、食品部門を強化するため26年度に新工場の建設を予定しています。将来的な海外進出と合わせ、今年はこれまでの取り組みを継続しながら、来年以降の飛躍に向けてエネルギーを蓄えたいと思います。
当社の製品は全国各地の商業施設や娯楽施設で使われています。今後も「宮崎から世界へ」のスタンスで外貨を稼いで地元に還元し、本県の優れた農畜産物とコラボした商品を開発するなど、地域への貢献を続けていきます。