ミネベア アクセスソリューションズ
統合効果で海外展開をさらに加速
代表取締役社長執行役員
斉藤金男
-2025年の抱負を
自動車部品メーカーのホンダロックが、電気部品メーカーのミネベアミツミの完全子会社となり、当社へ生まれ変わってこの1月で丸2年となります。昨年は1200億円と過去最高の売上高を達成できました。劇的な環境の変化にも関わらず、頑張ってくれた社員たちに感謝しています。
当社は売上高の8割を海外が占めます。国内市場が縮小する中、7カ国にある10工場3研究所を拠点に、海外展開をさらに加速させたいと思います。ミネベアミツミはモーターやベアリング、半導体など幅広く事業を展開しています。統合で当社の拠点網に欧州が新たに加わり、ドイツにある施設で先進性のあるデザインを商品開発に生かせるようになりました。EV(電気自動車)が市場をけん引する中、ステランティスやフォルクスワーゲンといったホンダ以外の仕事も入ってきており、統合で利用可能になった技術を融合し、新しい付加価値を持つ製品を提供していきます。
そのための課題が人材確保と育成です。これまで高卒者の採用は宮崎市周辺か県央地域が中心でしたが、今年からは九州全域に拡大。大卒者はミネベアミツミと共同で獲得に努めます。本社3階の研究開発フロアーを学生らが見学できるように改修するなど、採用活動をより一層強化します。
当社は本田宗一郎が創業した宮崎県の誘致企業です。毎年十数校の小中学生の工場見学を受け入れ、ものづくりの楽しさを伝えています。本社には800人分の食料など3日分の防災用品を備蓄し、有事に提供する準備ができています。昨年の台風10号では地域住民の避難を受け入れました。今年でJFL16年目となるサッカー部も頑張っています。「ミネベアで働きたい」「ミネベアがあって良かった」と地域に思われる存在であり続けたいと思います。