旭建設
「地域まみれを窮める」
代表取締役社長
黒木繁人
-今年の活動方針は
「地域まみれを窮める」をスローガンにしていきます。土木という仕事は地域に支えられ、地域のためにするものです。生産性と利益を上げ、納税し社員を雇用しながら、地域の人の困りごとに気付いて当社の取り組みにつなげたいと考えています。また、さらにデジタル化へ力を入れていきます。社員教育を進めて新しい技術を学び、情報通信技術(ICT)を活用して省力化と生産性の向上、安全性の確保を図り、それは働き方改革にもつながります。いずれ熟練技術者がいなくなるとAIやロボットが取って代わり、新技術を導入して働き方を変えていかないと生き残れないという危機感があります。デジタル化の推進は「地域まみれを窮める」を加速させるでしょう。
昨年7月に能登半島の被災地を視察し、現地の人々から「最も困ったのは道路が寸断されたこと」と伺いました。よく私は「インフラは未来の生活必需品」と言っているのですが、東九州自動車道の6車線化、国道10号などの4車線化を進めなければ、能登半島のように地震発生で孤立してしまう危険性があります。椎葉村では2022年の台風14号被害からの復旧が完了しておらず、迂回路が残ったまま。災害に強く早期復旧が可能な地域をつくり、物流のスピードやコストを改善するためにもインフラ整備をしておかなければなりません。
社員の働き方改革や地域貢献に向けた取り組みも続けています。昨年4月からは社員が隔週で週3日休めるようにしました。地域貢献としては学校でのトイレ清掃出前授業や職業講話のほか、地域の祭りへの参加や建設現場近くの地区での清掃活動などを行っており、先日はJR日向市駅で初めて駐輪場の清掃を行いました。これからも参加可能なイベントなどにボランティアで積極的に関わっていくようにします。