メモリード宮崎
新たなホテルブランドを強みに
代表取締役
吉田明夫
-新年の意気込みを
昨年4月に婚礼・宿泊施設「ザ・メイビア宮崎」がグランドオープンしました。新館開業に合わせて「ガーデンテラス宮崎 ホテル&リゾート」から改称。本館と同様、設計は世界的な建築家隈研吾氏が担当し、1階エントランスには自由に飲食できる宿泊者専用ラウンジを設けました。客室は2、3階に18室(うち1室はプレミアムスイート)。全室のテラスから宿泊客専用プールが眺められる造りとなっています。客室は本館の12室と合わせて計30室。小規模ながら高級感のある「スモールラグジュアリーホテル」を掲げており、富裕層やインバウンド(訪日客)も順調に増えています。
新館のレストランは県内産の肉や野菜を使い、素材の良さを生かした「薪焼き」のメニューを提供。50人規模のレストランウェディングに対応し、隣接する中庭で挙式を行うことも可能です。人口減少や価値観の多様化で婚礼件数は減少傾向。新たなホテルブランドと高品質のサービスを強みに、他社との差別化を図っていきます。
葬祭場は昨年、宮崎市に2カ所、小林市と新富町に各1カ所を建設し、県内37カ所となりました。今年は宮崎、日向市で各1カ所を開業する予定。新設の葬祭場は「家族の絆を大切にプライバシーにも配慮した斎場」をコンセプトに、親族控室にベッドルームを設置しています。同時に、個室のない既存施設の改修も行っていきます。
コロナ禍を経て、通夜振る舞いなど食事の機会が以前に比べて少なくなっています。会葬者が手を合わせて、お帰りになられるのは寂しいと感じます。軽食などの形でもてなし、ゆっくりと故人をしのぶ機会をつくる提案をしていきます。今後も葬儀や婚礼、宿泊など、お客様の特別な時間をサポートさせていただき、地域に本当に必要とされる施設を目指します。