【コラム】圧倒的にサッカー派
2010.02.09付
宮崎キャンプで人気なのは、プロ野球かJリーグかと問われれば、やはりプロ野球でしょう。それも圧倒的に。巨人キャンプのサンマリンスタジアム宮崎(宮崎市)は先日、スタンド外までファンが埋め尽くし、一方、近くの県総合運動公園の鹿島アントラーズはというと…、自由に席が選べてしまいました。ともにリーグ優勝を果たしたチーム同士でも、これほど違うなんて。子どもから高齢者までファンの年齢層が幅広いプロ野球に対し、Jリーグはまだまだ若者やカップル中心のようです。さてそんな中、”圧倒的サッカー派”として、横浜F・マリノスキャンプに出掛けてきました。なんといってもロケーションが最高。緑の芝生と青空、それに松林をすり抜けて柔らかい潮風が吹くシーガイアイベントスクエアは、とても心地いい。昼下がりともなると、実にのんびりできるスポットです。こんな風に楽しめるのは贅沢。
またスタンドが無い分、選手たちとの距離はわずかネット1枚。真剣にボールと向き合いながら滴り落ちていく汗や息遣いまで感じとることができます。
その選手たち、キャンプ期間中どのように過ごしているかというと、基本的に休日以外、ほとんどホテルを出ず、室内でリハビリや筋肉トレーニングをしながら、選手同士で交流を深めているそう。同クラブ広報室の袴田聖則さんによれば、「期間的に短いこともありますが、ひたすら練習に明け暮れるストイックな日々」とか。今年で5年目となる宮崎キャンプには「キャンプ地として慣れていてバックアップ体制も整っている。環境は最高ですよ」と嬉しい言葉をかけてくれました。いやぁ、優勝とまではいわなくとも今年上位に食い込むのは間違いないかな。
練習を終え、迎えるファンの声に思わず笑顔を見せる選手たち。今年の横浜F・マリノスは、松田直樹選手などベテラン勢はもちろん、木村和司新監督など、魅力満載なのは確か。キャンプは12日まで。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。(地)
【写真】横浜Fマリノスがキャンプを行っている宮崎市・シーガイアイベントスクエア