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【コラム】『小市民』では無理?

2010.02.09付
admin/img/1266553940 取材は平日の午前。サポーターが1人もいない状況を覚悟して、都城市の高城運動公園へ向かいました。しかし、サポーターの思いの強さは予想を超えるものでした。

 話を聞かせてくれたのは8年越しのファンという30代の会社員女性。都内から、休みをとって都城に来ています。サポーターの集まりである「ソシオ」に入会し、年間シートも買っています。そんな彼女の希望は、もちろんリーグ制覇。それを実現する『種まき』となる都城キャンプには、始まった3年前から毎年足を運ぶ熱の入れようです。

 女性から話を聞いた時は、「わざわざ東京から来るなんて特に熱心なサポーターに違いない。こんなに懸命な応援を受けるんだから選手も頑張るはずだ」と思っていました。しかし、近くでチームグッズを売る女性から聞いた事実に、その考えは変わりました。じっくり選手を見ることのできる平日にこそ、県外からのサポーターが多いそうです。週末は大勢の人が訪れるため、キチンと見られないからなのでしょう。

 いやはや参りました。お金が掛かる、時間もない、なんて『小市民』的な発想は、熱心なサポーターにはありません。その思いがチームを強くし、日本サッカー全体の底上げにつながっていくのでしょう。(一)

【写真】都城キャンプでトレーニングの間に水を飲む選手たち。全国から来たサポーターも熱い視線を送る