内海復権へ順調 合同自主トレ
2010.01.29付
巨人の内海が順調に調整を進め、キャンプに備えている。宮崎でチームの合同自主トレが始まった27日には、さっそくブルペンに入り、捕手を立たせたまま約30球を投げ込んだ。「フォームが固まってきた。早く捕手を座らせたい」と、気をはやらせている。選手会長に就任した今季は、「左のエース」として復権を目指す。昨季は序盤の不振が響いて9勝11敗に終わり、連続2けた勝利が3年で途切れた。チームは日本一に輝いたが、柱となった投手はゴンザレスやグライシンガーら外国人選手。斎藤投手コーチは「日本人で引っ張ってくれる人が出てきてほしい」と奮起を促している。その筆頭候補はこの左腕だろう。
新たに取り組んでいるのがカットボール。右打者の内角を突く武器とするべく、習得を目指している。既に投球練習でも試しており、「いい感じ。ものになると思う」と手応えを感じている。
3月にWBCに出場した昨年と違い、今年は「シーズンに集中できる。去年よりいい形できている」と余裕がある。自らに課した「最低でも2けた。目標は15勝」というノルマの達成へ、視界は良好のようだ。
【写真】合同自主トレで、ノックを受ける巨人・内海=県総合運動公園