長野長打力、松本好走塁 定位置争い激化
2010.03.06付
[巨人]7―0[ロッテ]【評】巨人の長野が満塁本塁打で鮮烈な印象を残した。好機でも落ち着き払い、失投を見逃さなかった。外野の定位置を争う松本もバント安打など持ち味が光る2安打。西村健は4回無失点。ロッテは唐川が3回6失点と精彩を欠いた。
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片や派手な一発、片や抜け目ない好走塁。巨人のドラフト1位ルーキー長野(ホンダ)と昨季新人王の松本が、ともに持ち味を発揮した。外野の定位置をめぐり、激しい争いが続いている。
長野は三回に満塁本塁打を放ち、長打力を見せつけた。唐川のスライダーを左越えへ。前の打席にスライダーで三振したが、「しっかり軸足に乗って打て」と篠塚打撃コーチから助言を受け、すぐに修正。ややバットの先だったが、ヘッドの返りを利かせて飛距離を出した。「アドバイスをもらって、うまく打てた」と振り返る納得の打撃だ。
松本はセーフティーバント成功を含む2打数2安打。一回にけん制悪送球で一塁から三塁を陥れ、三回には左飛で二塁から三塁へタッチアップするなど、俊足を存分に生かした。「積極性を出していきたい」という言葉に自信がにじむ。
ともに25歳。松本は「相手を気にしても仕方ない。自分のことをしっかりやる」と言い聞かせるが、同い年の好敵手の存在はいい刺激だろう。