【コラム】チャンスを生かそう
2010.02.22付
昨シーズン、セ・リーグ3連覇を達成し、日本シリーズも制した巨人軍のキャンプが宮崎市のサンマリンスタジアム宮崎で行われています。歓迎パレードの際、原辰徳監督が「さらに強いチームを目指して修練し、再び日本一を勝ち取る」と決意を述べたように厳しい練習が続いています。宮崎市田野町出身の木村拓也内野守備走塁コーチもノッカーとして守備練習の際は約1時間、強い球を打ち続けていました。球場周辺のボールパークGには150インチの大型スクリーンが2台設置してあり、3連覇の軌跡や球団の歴史の映像のほか、シャトルバスやベビーセンターなどの文字情報が流れています。映像の中には大型ルーキー・長野久義選手が出演する本県特産物のコマーシャルがあります。これは球団が初めて制作したもので、今月5日の休養日に撮影されました。それぞれ15秒の「地鶏編」と「フルーツ編」があり、地鶏編では実際に地鶏を焼いた後、一口ほおばり「宮崎の地鶏、最高です」「元気を宮崎に!」と宮崎市観光協会の法被を着て笑顔を見せてくれます。撮影時には髪がこげるハプニングもあったそうです。1日3、4回、不定期で流れており、ファンの方は必見です。
今年も長野選手のほか、ソフトバンクのドラフト1位の今宮健太、西武の雄星(菊池雄星)選手ら多くのルーキーが本県の特産物を食べて「おいしい」と声を弾ませました。彼らの言動は毎日、新聞やテレビ、雑誌などを通して全国に発信されており、絶大なPR効果となっています。「スポーツ天国」の本県ならではで、他県の生産者らはうらやましく思っていることでしょう。
スケジュールの調整など克服する課題も多いでしょうが、1カ月近くも全国区のスターが本県に滞在するのです。選手が出演するコマーシャルを県や市が制作できないでしょうか。ファン心理としても選手が「うまい」と言ったものは食べてみたいものです。せっかくのチャンスを逃す手はありません。(達也)
【写真】本県特産物をPRする長野選手のコマーシャル