【コラム】チームの気持ちが「家族」のカギ
2010.02.22付
「集まる仲間は皆ファミリーになることを目指す」大宮アルディージャ。キャンプ地の西都市清水台総合運動公園で「家族」を垣間見ました。清水台で10年前からキャンプする(中断あり)理由を尋ねると、スタッフ曰く「家族的な雰囲気で歓迎してもらえるからです」。「おもてなし日本一」を目指す宮崎県民にとって、何ともありがたい言葉です。
「家族的」。そこに注目して歓迎セレモニーを眺めていました。最初の地元幼稚園児によるマーチングバンドで、いきなり「家族」が伝わってきます。出番を控えた園児たちに、藤本主税キャプテンらが「緊張しないでね」「頑張れ」などと、にこやかに声を掛けていたのです。園児の出し物自体は珍しくありませんが、選手が直接エールを送る姿を見たのは初めてでした。
県内キャンプ地とチームの交流の話はよく聞きますが、西都市とアルディージャの場合、交流がキャンプ地だけにとどまっていないのが特徴。アルディージャの本拠地「NACK5スタジアム」では、詰め掛けたサポーターに西都市民がピーマンなどの特産品を配る「西都デー」が行われるなど、首都圏でのPR活動をアシストしています。
「家族的な関係」は、キャンプ地だけの努力でつくられるものではなく、チームの「気持ち」もポイントなのではないでしょうか。(一)
【写真】歓迎セレモニーでの演奏を控える「あさひ幼稚園マーチングバンド」を励ます藤本選手(左)