沢村、ピンチにずぶとさ
2011.02.25付
巨人のドラフト1位ルーキー沢村(中大)が24日、韓国ハンファとの練習試合に2番手で登板。初の対外試合のマウンドで「実戦向き」と評されるずぶとさを発揮した。立ち上がりはスライダーが決まらずに苦しんだ。不利なカウントで速球を狙われ、連打で無死二、三塁。投げ急いだ感もあり、そのまま崩れるようにも見えた。だが、ここからが実にしぶとい。
ストライクを先行させ、空振り三振を続けて奪うなど無失点。窮地で落ち着きを取り戻した右腕は、次の回もフォークボールなどで2三振を奪って三者凡退に。2回を無失点。当の本人は「焦りはなかった。走者を本塁にかえさなければいいと思っていたから」と涼しい顔で振り返った。
変化球の制球などまだ課題はあるが、実戦での頼もしさがある。「ピンチになってから落ち着いていたのが良かった」と原監督。次の登板は、本拠地でのお披露目となる、3月2日の西武戦になりそうだ。
【写真】韓国・ハンファとの練習試合に登板し、2回を無失点の巨人・沢村=那覇
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