松中、柵越え8本
2011.02.07付
出場79試合で打率2割3分5厘、11本塁打。昨季は不振に終わったソフトバンクの松中が今季に懸ける思いは強い。右ひざ手術などの影響で別メニュー調整だった昨年とは異なり、今年は順調に主力中心のA組で練習に打ち込んでいる。第2クール2日目の6日はフリー打撃で59スイングのうち8本のフェンス越え。3本は場外に運んだ。見守っていた秋山監督は「まだまだつくっている最中。状態はいいね」とまずまずの評価を下した。
内川とカブレラが加入し、左翼と指名打者のポジションは激しい争いが必至。かつての三冠王は「今までは開幕に合わせれば良かったが、キャンプ、オープン戦で競争に勝たないといけない」という危機感を持っている。
ティー打撃では右足を高く上げて、軸足に体重をしっかりと乗せてから打つなど、練習に工夫も見られる。また、この日はカブレラにもらったバットをフリー打撃の前半で使用。「使っただけ」とけむに巻いたが、快音を響かせるライバルから刺激は受けているようだ。「プロは結果ですから」。37歳は力強く言い切り、球場を後にした。
【写真】打撃練習でバットを振り込むソフトバンクの松中=宮崎アイビー
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