内海「柱」目指しフォーク習得へ
2011.02.03付
手を離れた白球が、ストンと落ちてミットに収まった。巨人の内海は捕手に落差を確認すると、思わずにこっと白い歯を見せる。初日に続いて精力的にブルペン入りした左腕が目指すのは、フォークボールの習得だ。70球の投球練習で、新球を10球ほど。「体が突っ込んでいたので、どんな落ち方をするか分からなかったんで…」と内海は頭をかく。ワンバウンドしたりと、まだまだ納得の球筋は数多くない。
理想は右打者の内側に食い込むように落ちる軌道だ。得意のチェンジアップとは反対に動くことで、右打者への踏み込みを抑えることができる。11勝8敗、防御率4点台と、エースとしては物足りない成績に終わった昨年の反省からだ。
視察した他球団のスコアラーは「落差がある。チェンジアップときっちり投げられるとやっかい」と漏らす。初日に神社に奉納した絵馬には「ことしこそ『柱』」。新球も鍵になる。
0