投手陣立て直し急務 広島
2011.01.31付
野村監督は試練の就任2年目を迎える。厳しいキャンプとなることは間違いない。昨季崩壊した投手陣の立て直しが最重要課題だ。野村監督は「七回以降に逆転されるイメージを払拭(ふっしょく)したい」と話し、まずは救援陣にめどを立てたい考えで、実績のある永川勝や巨人から移籍したベテランの豊田らと、若手の候補を競わせて絞っていく。
エースの前田健に続く先発の育成も急務だ。新人の福井(早大)や高卒2年の今村がどこまでアピールできるか。2009年に10勝した大竹の復活は、まだ時間がかかりそうだ。
打撃面も課題は多い。特に長打力の不足だ。昨季の本塁打は栗原の15本が最多だった。新外国人選手の実力は未知数だけに、昨季61試合で14本塁打を放った岩本には、徹底した強化で存在感を示してほしい。
「飛ばない」とされる統一球への対応も大切なポイントで、その対応がチームの持ち味である走力や守備力、小技を生かした野球を磨いていくことに直結する。
0