和田低め速球に威力 わすか20球２回無失点
2011.02.22付
３０歳の誕生日に今季への確かな感触を得た。昨季１７勝でパ・リーグの最優秀選手（ＭＶＰ）に輝いたソフトバンクの和田が２１日、紅白戦に初登板し、２回１安打無失点で三振も二つ奪った。昨季の完投数が１だった左腕は「球数を少なくしていきたい」と２０球で終えたことにも笑みを見せた。
低めへの直球の威力を増すため、自主トレでは体重の５キロ増に取り組んだ。打撃好調の松田は速球を打って捕邪飛に倒れ「手離れからビュッときた」と驚きを隠せない。和田は「１球で押し込むのが（今季の）テーマ。いい反応ですね」と納得する。
加えて重点を置いたのはカーブだ。「コースが高いので低くして、追い込んでからどういう反応をするのか見ていきたい」。球速１２０キロほどでこの日はカウントを整えることが多かったが、本人は決め球としても考える。「昨年より（配球の）バリエーションが増えると思う。有利になる」
順調にいけば海外フリーエージェント（ＦＡ）資格の取得条件を満たすシーズン。力と技を兼ね備えて和田が臨む。
【写真】紅白戦に初登板し力投するソフトバンクの和田＝宮崎アイビー
0