世代交代へ膨らむ期待 有望な高卒4新人
2011.02.12付
昨季のJリーグ1部(J1)で4連覇を逃した鹿島が王座奪還を目指し、今季を世代交代元年のシーズンと位置付けている。MF小笠原満男ら“黄金世代”と呼ばれる年代は既にベテランの域に入り、2009年のU―17(17歳以下)ワールドカップ(W杯)日本代表のMF柴崎岳(青森山田高)ら有望な高卒新人4人が入団してきた。8日に宮崎市内で始まったキャンプで、柴崎やMF土居聖真(鹿島ユース)MF梅鉢貴秀(大阪・関大一高)DF昌子源(鳥取・米子北高)のルーキーは元気に汗を流す。高校2年生で仮契約した柴崎にとっては昨年に続いて2度目のキャンプとなるが「去年と違ってチームの一員としてやっている」と自覚十分だ。
1998年に入団し、今もチームを支えるMF小笠原、MF中田浩二、MF本山雅志、GK曽ケ端準の元日本代表はことしで32歳になる。いつまでも頼るわけにいかず、井畑滋社長は「選手を切り替えていく最初の年」と説明する。選手層が厚いチームで即戦力となるかは未知数。クラブは2、3年先を見据えており、鈴木満強化部長は「(小笠原)満男たちがいなくなってからでは遅い。彼らの背中を見て、うまい選手じゃなくて、勝てる選手になってほしい」と期待した。
【写真】キャンプで調整する新人の柴崎(左)とベテランの中田=宮崎市
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