坂本“すり足”に改造
2012.02.03付
丁寧に放った打球が、右方向へ飛ぶ。巨人の坂本は打撃フォーム改造に取り組み、不振にあえいだ昨季の屈辱をそそごうとしている。昨季の打率2割6分2厘、16本塁打、59打点は、すべて過去3年で最低だった。ヤクルトとのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第3戦では好機で凡退を繰り返し、チームは敗退。「僕が打てば勝てた」と唇をかんだ。
今季は確実性の向上をテーマに掲げる。高い位置で構え、大きく左脚を上げてタイミングを取っていたが、「ぶれを少なくする」ため、あまり脚を上げないフォームに変えた。内側からバットを出し、右翼へ打球を運ぶ場面が目立つ。岡崎ヘッドコーチは「すり足の方が、球を見極めやすい。肉体的に強くなったので、脚を上げた反動を使わなくても打てる」と解説する。
昨年のCSで敗れた際、「次は同じ場面で打てるように」と誓った坂本。今季の大一番で借りを返すため、レベルアップに励む。