2年目宮国を坂本絶賛
2012.02.10付
巨人の宮国がフリー打撃で登板した。将来を嘱望される2年目の右腕だ。あどけなさの残る19歳が、そうそうたる顔触れの投手陣の中で腕を磨いている。沖縄・糸満高からドラフト2位で入団。1年目はイースタン・リーグで4試合に登板しただけだったが、ことしは1軍キャンプに抜てきされた。
フリー打撃では坂本、小笠原と対戦。速球と大きなカーブを投じた。本人は「腕が振れていないし、まだまだ」と控えめだが、坂本は「外のいいところに決まった最後の2球は手が出なかった。切れも角度も良かった」と絶賛した。
まだ発展途上の段階で、球の質にはばらつきがある。すぐに先発ローテーション入りというのは難しそうだが、川口投手コーチは「先発らしく緩急をつけられる投手。直球とカーブを重点的に投げてフォームをつくってほしい」と期待を寄せる。
今後は実戦で力量を試される。今月下旬には、地元沖縄のオープン戦でも登板の機会がありそうだ。背番号30は、かつて剛球で鳴らした江川卓氏がつけた番号。期待通りの本格派に育つため、今季を飛躍の年にしたい。
【写真】フリー打撃で登板した巨人・宮国