ブルペンツアーに興奮 記者のお薦め(上)
2012.02.07付
プロ野球の巨人とソフトバンクの春季キャンプが宮崎市内で始まった。あこがれの選手や一流のプレーを間近に見られる貴重な機会。その楽しみ方を探ろうと、両球団のキャンプを訪れた。(報道部・松本千広、佐藤友彦) 巨人がキャンプを張る県総合運動公園はとにかく広く、練習施設も数多くある。目当ての選手の居場所をつかみ、効率的に見学するには、その日の練習メニューやイベントの確認が必要だ。まずはメーン練習場のサンマリンスタジアム宮崎前に設置されたインフォメーションに立ち寄る。スタッフの富山奈津子さん(28)は「練習が始まる午前9時前後から監督や選手の居場所を案内した掲示板を随時更新しています。広いスタジアム内の見学は双眼鏡があるといいですね」とアドバイスしてくれた。
無料ファンサービスの受け付けは午前8時半ごろから始まり、午前中に集中する。内容は、ウオーミングアップを球場の外野芝生から見学する先着200人のツアーや、ブルペンでの投球練習を間近で見られる限定10人のツアーなど。
ブルペンツアーに参加した小学6年生の坂田恒太郎君(12)=熊本県=は「キャッチャーの後ろから見学できた。テレビと違って迫力満点。カーブの落ちる角度が急で驚いた」と興奮していた。
食事や休憩には、県内グルメが味わえる飲食屋台をはじめ、土産物、足湯など約20のブースが並ぶ「ボールパークG」がお薦めだ。スタンプ6個(買い物500円ごとに1個)を集めてアンケートに答えるとサインボールや巨人グッズが当たる抽選会のほか、宮崎キャンプ限定のプリクラなどが人気を集めていた。
予定にないファンサービスに巡り合うチャンスも。4日夕には屋内練習場の木の花ドームで阿部慎之助捕手の即席サイン会が開かれた。巨人ファンサービス部の藤本健治主任は「週末はサプライズ企画を実施することもあります。足を運んでみる価値はありますよ」とにっこり。
敷地が広いため、移動はサンマリンスタジアム―木の花ドームを平日約30分、土日約15分おきに運行する無料シャトルバスが便利。小回りが利く有料レンタル自転車(500円~)もある。
キャンプスケジュールは1軍18日(休養日10、15日)、2軍29日(同8、15、20、27日)まで。
【写真】阿部慎之助捕手の即席サイン会。予定にないファンサービスが行われるのもキャンプの魅力