「ひなたぬくぬくベンチ」のお披露目で腰掛ける温水さん=昨年12月、宮崎市・宮崎ブーゲンビリア空港
ホットな話題を提供-。県は、宮崎市の宮崎ブーゲンビリア空港にある「ひなたぬくぬくベンチ」のPR効果が、設置後3カ月半で約4億2700万円(県試算)に上ったことを28日、明らかにした。俳優・温水洋一さん=都城市出身=の全身像が座っており、テレビなどで全国的に取り上げられた。
ベンチは県の「日本のひなた宮崎県」のプロモーションの一環で、温水さんの協力を得て製作。県産ヒノキの3人掛けベンチに、FRP(繊維強化プラスチック)製の全身像が足を組み、笑顔で座る。昨年12月に設置した。
本県の気候や人柄の「ぬくもり」を体現したかのような温水さんの像が、テレビやインターネットで話題に。テレビでは朝のニュース番組やクイズ番組でも取り上げられ、地元で2番組計270秒、全国で4番組計633秒放送された。同じ時間のCMに換算すると、2億5900万円のPR効果となった。
インターネット上ではニュースサイトで134件発信され、観光客や県民が撮影した写真の投稿も多く、1億4500万円程度の効果があったと試算している。
同日に宮崎市の県電ホールであった「日本のひなた宮崎県」プロモーション官民推進会議で、昨年度分の試算を報告した。県オールみやざき営業課によると、今でも1日100人程度の客が撮影などに訪れるという。