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タカラジェンヌから保育士へ 舞咲りんさん 第二の舞台

2021年4月8日掲載

保育士を目指して宮崎学園短大に入学した元タカラジェンヌの舞咲りんさん(左)と母親の太田親子さん=7日午前11時30分、宮崎市民文化ホール

 タカラジェンヌから保育士へ-。宝塚歌劇団の雪組で娘役として21年間活躍した舞咲(まいさき)りんさん=宮崎市=は7日、同市の宮崎学園短大保育科に入学した。目指すのは幼い頃に憧れた母親の太田親子(ちかこ)さん(71)と同じ保育士。2年間の学生生活のスタートに「身が引き締まる思い。宝塚で培った経験を生かし、明るい太陽みたいな保育士になりたい」と心を躍らせている。

 宮崎女子高(現宮崎学園高)出身で、宝塚音楽学校(兵庫県宝塚市)は3回目の受験で合格。1999年に入団すると、高い演技力と歌唱力で多くの人を魅了し、ファンからは「ヒメ」の愛称で親しまれた。多くの舞台を踏み、大役もこなし夢や感動を与え続けた。「十分に舞台を楽しみ、一つの区切りができた」と昨年3月に退団した。

 実家は市内で保育園を運営しており、親子さんは園長を務める。「母のように子どもの気持ちに寄り添いたい。地元宮崎の子どもたちに、宝塚で磨いた表現力や歌も教えたい」。そんな気持ちが大きくなり、同短大で学ぶことを決めた。

 宮崎市民文化ホールで同日あった入学式には、約250人の新入生と出席。「緊張して眠れなかった」が、ひときわりりしい姿で臨んだ。会場に訪れた親子さんも「子どもを育てる仕事は大変だけれど、宝塚での経験を強みに頑張ってほしい」とエールを送った。

 「自分は不器用で人見知り」と舞咲さん。新たな挑戦に期待と不安はあるが、「絵を描くことなど苦手なこともあるけど、同級生たちと一緒に学んで、子どもをワクワクさせたい」と目を輝かせた。