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加藤一二三さんと対局も 小林で将棋チャレンジフェス

2021年7月26日掲載

来場者との指導対局に臨む加藤一二三さん

 「国文祭・芸文祭みやざき2020」の分野別フェスティバル「将棋チャレンジフェスティバル」は25日、小林市文化会館であった。将棋界の“レジェンド”加藤一二三さん(81)=九段=が講演や指導対局を行い、県内外の将棋ファン約300人を楽しませた。

 「将棋と人生」と題した講演で加藤さんは、将棋界トップの順位戦A級からの転落を5度経験した自身の経歴を、「空前絶後の大記録」と紹介。順位戦C級2組にまで落ちてもタイトルを目指した経験やクリスチャンであることなどにも触れ、「引退が決まる対局で負けた時は『分かりました』と神様に伝えた」と振り返った。

 来場者との指導対局では、8人と同時に手合わせ。次々と相手を替えながら先を読んで駒を動かし、終盤に一気に勝負を決める様子を観客は真剣な表情で見守った。対戦した三股町樺山、会社員上原直樹さん(36)は「向かい合うとすごいオーラで、一手一手に圧力を感じた。一生の思い出になる」と感激した様子だった。