11月30日放送『住人十色』より=子育てを終えた60歳の夫妻がセカンドライフを楽しむために建てた家
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俳優の駿河太郎、三船美佳がMCを務める、MBSテレビ『住人十色 ~家の数だけある、家族のカタチ~』(後4:30 ※関西ローカル)の30日放送回では、セカンドライフのためにさまざまな空間やものを“やめた”家が登場する。
【番組カット】玄関扉から奥へと延びる細長い土間
舞台は奈良県奈良市。住人(アルジ)は、同じ奈良県の生駒市から引っ越してきた夫妻。2022年、60歳を前に夫妻の理想を詰め込んだ新居を観光地の近くに建てた。
かつては、5人暮らしだったアルジ一家。だが、3人の子どもが独立し家を出ると、子ども部屋が不要になり、部屋がある2階にも行かなくなってしまった。夫が定年退職したことを機に、思い切って新たな場所に家を建て、生活スタイルを一新することにした。新しい家では、これまでの経験から「なくても困らない」と感じていたさまざまな空間やものを「やめた」。
家は、閑静な住宅地でもひときわ目立つスタイリッシュな外観。窓は1つもなく、奥行き33メートルもある側面も一面壁になっている。玄関扉を開けると、奥へと延びる細長い土間が。外と中の間のようなこのスペースはいわゆる通り庭で、天井が高く、天窓がたくさんついている。通り庭の一番奥にある階段を上がった2階が生活のメインスペース。約30帖の落ち着いた雰囲気のリビングダイニングキッチンが広がる。壁に窓はないが、通り庭の天窓から入る光が壁に照射し、部屋に明るさを届けている。窓を取り付けなかった理由は、埃がつきやすく、季節ごとの洗濯が面倒なカーテンが嫌いだったことだという。
また、この家で「やめた」のが、洗濯物を干すベランダ。掃除やメンテナンスが面倒だったベランダの代わりに、天窓から光が入る場所にインナーバルコニーを設けた。家の中なので、天気や虫を気にせず洗濯物を干すことができる。
そして夫が新居を建てるにあたり、最も「やめたかった場所」が、庭。手入れが大変なうえ、以前の家では思ったほど庭に出なかった。実はもう1つ、奈良の土地柄ならではの「庭をやめた」理由は、鹿が家に来てしまうことだそう…。
60歳で建てたセカンドライフを過ごす家。この家に暮らし始めてから2人の会話が以前よりも増えたといい、妻は「60歳になって挑戦って大変かなと思うんですけれども、やってよかったなって」と新生活を堪能している。
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