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黒木華、助け合いの心を描く映画『アイミタガイ』主演 中村蒼、藤間爽子ら共演

06/27 08:00

黒木華主演、映画『アイミタガイ』11月1日公開決定
(C)2024「アイミタガイ」製作委員会

 俳優の黒木華が主演する映画『アイミタガイ』が11月1日より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開されることが決定した。人とのつながりが希薄になってしまった現代に、誰の胸にも眠っている“相身互い”という助け合いの心を呼び起こし、何気ない毎日をやさしく照らすあたたかな物語。黒木は「迷いの中でも、人と人のつながりを改めて感じられる、そっと背中を押してくれるような、寄り添ってくれるような映画だと思います」とコメントを寄せている。

【写真】出演中『光る君へ』にて”扮装”姿を披露する黒木華

 2014年に斎藤緑雨文化賞長編小説賞を受賞した中條てい氏による短編連作集(幻冬舎文庫)が原作。『台風家族』(19年)の市井昌秀氏が脚本の骨組みを作り、『ツレがうつになりまして。』(11年)の故・佐々部清監督が生前温めていた企画を、映画『彼女が好きなものは』(2021年)やドラマ『こっち向いてよ向井くん』(23年/日本テレビ)などの草野翔吾監督が1本の映画につくり上げた。

 かけがえのない存在だった親友を失い立ち止まってしまった主人公・梓を中心に思いがけない出会いが連鎖し、大きな輪になっていく群像劇。亡き親友にメッセージを送り続ける主人公の心の機微を細やかに演じた。

 梓の恋人・澄人役を中村蒼、梓の親友・叶海役を藤間爽子、さらに、草笛光子、安藤玉恵、松本利夫、升毅、西田尚美、田口トモロヲ、風吹ジュンらが出演し、人間ドラマのアンサンブルを奏でる。

 本ビジュアルでは、梓を中心に登場人物たちの物語が繋がっていくことを表現。良き理解者だった叶海を失い返事が返ってこないとわかりつつもメッセージを送り続ける梓。なぜ彼女は、亡くなった親友にメッセージを送り続けたのか?そして、誰かを思った優しい“秘密“が巡り巡ってつながっていく。

■黒木華のコメント

 草野監督と初めてご一緒しましたが、とても暖かい方で、穏やかに撮影に参加できました。 迷いの中でも、人と人のつながりを改めて感じられる、そっと背中を押してくれるような、寄り添ってくれるような映画だと思います。

■中村蒼のコメント

 さまざまな理由で一歩を踏み出せず、その場に留まる登場人物達の背中をささやかな毎日にある小さな優しさや心遣いが奇跡を起こしてそっと押してくれます。今回僕が演じた小山澄人はタイミングが悪くどこか抜けているけど大切な人を救おうと奮闘します。そんな彼の純粋な心はとても美しく、日々生きている姿を見ていると"目の前の人を助ける事が明日の自分を救う事につながるかもしれない"と思えてきます。さらにこの映画を観終わった後には"アイミタガイ"という言葉がじんわりと沁みて暖かく包んでくれると思います。

■藤間爽子のコメント

 アイミタガイ。相身互い。何かあったときはお互い様だよという気持ち。そんな優しい想いやりが人と人とを繋いでいく。日々何気なく発せられていた言葉や行動に勇気をもらうこともあるし、また反対に、自分が人の背中を押していることもあるかもしれない。大切な家族、友人、恋人、もう会うことがない人たちも、その出会いが今の私をつくってくれていた。そう気付かせてくれる温かく優しい映画だと感じました。ぜひ映画館で観ていただけたらうれしいです。

■草野翔吾監督のコメント

 聞き慣れない、おまじないのような言葉だな、と思いながら「アイミタガイ」と題された脚本を読み始めました。次第にパズルのようにつながっていく脚本に心地よくだまされ、読み終える頃には温かな気持ちになったのを覚えています。

 佐々部清さんが生前温めていた企画ということでプレッシャーもありましたが、最初に読んだ印象を大事に、自分ができることを精一杯やりました。この映画が誰かにとっておまじないのようになってくれたらうれしいです。

■原作者・中條ていのコメント

 「相身互い」…あまり聞かれなくなった古い言葉ですが、今にも通じる日本人の心の在り方を表わした言葉だと大切に感じてきました。この「アイミタガイ」という言葉とその心が世代を継ぐ若い監督によって、切なくも温かな映画作品として生まれたことに感謝と喜びを覚えます。

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