韓国ソウルで開催された映画『デッドプール&ウルヴァリン』の記者会見に出席したライアン・レイノルズ、ヒュー・ジャックマン
この夏、最注目の映画『デッドプール&ウルヴァリン』(7月24日公開)で、“破天荒なクソ無責任ヒーロー”デッドプールを演じるライアン・レイノルズと、“キレるとヤバい、最恐アウトロー”ウルヴァリンを演じるヒュー・ジャックマン、監督を務めたショーン・レヴィが4日、韓国・ソウルで記者会見し、間もなく世界中で劇場公開を迎える心境を語った。
【画像】赤いハンボク(韓服)を身にまとったライアン・レイノルズ
ヒューは「ショーン監督とライアン、2人の大親友と新たな作品を作れることが本当に光栄でした。僕は25年ちかくウルヴァリンを演じてきて、これが10本目。再び演じられるとは思っていませんでしたが、演じられて本当にうれしかった。ウルヴァリン作品の中でも最も誇れる作品になっていると思います。今まで見たことがないウルヴァリンの一面が見られると思います」と、思い入れたっぷり。
ライアンは「デッドプールは僕が信念を貫いてやってきたキャラクター、シリーズです。最初の作品を作るのに10年かかりました。公開されたらすぐに世界中で盛り上がって、2作目は本当にみんなの愛で作れた作品でした。それから、6年かかりました。企画を通すのに時間がかかりました。ほかのX-MENユニバースのキャラクターたちの扱いについて了承を得るのも大変でした。こうすることに大きな意味がある、と自分が信じていることを貫かなければいけないシリーズなんだ、ということを改めて感じました」と述懐。
続けて「今、2人の横に座って、作品についてお話しができているのは、特別な気持ちです。デッドプールの新作は僕らがやりたかったことだし、皆さんも待っていたことだと思います。お届けできる段階に至って、謙虚にうれしい気持ちでいっぱいです」と語った。
ショーン監督も「僕らはこのアイコン的な2人のヒーローが登場するハートとユーモアとアクションのある作品を、夏に最適な大作としてお届けできること、そして、ライアンとヒューが共演する作品の監督ができるというのは、特別なことだと思っています」と喜びを語っていた。
大ヒットした『デッドプール』(2016年)、『デッドプール2』(18年)を展開した20世紀フォックス映画(現:20世紀スタジオ)がディズニー傘下となって初の、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)に組み込まれてから初の、かつMCUにとっても初のR指定作品となる本作。会場の記者から「重責を感じていますか?」と尋ねられたライアンは「感じていません」ときっぱり。
「自らプレッシャーをかけるようなことはありません。ショーンと脚本を執筆している初期段階から考えていたことを貫いています。むしろ、リセットが必要な状況にMCU側がなってきて、僕らが思っていた以上に受け入れてくれたように思います。狙ってたの?って聞かれたこともあるんですけど、そんなに自分は賢くありません。外側から見るとそう見えても、僕らがやりたかったことは、過激で笑える作品をつくって世界中の観客を楽しませること。それを大事にしてきました」と、自信をのぞかせた。
会見中、ライアンは「もう一言いいたいんですけど。しゃべりすぎだと言われますが、演じているキャラクターもおしゃべくりなので」とらしさ全開。ネタバレなしに、「劇中、デッドプールとウルヴァリンが話しているのか、僕とライアンがしゃべっているのか、あいまいなところがあるんです。そういうシーンもまた魅力的な作品だと思います」と見どころを語っていた。
韓国を訪れたのは、ライアンは3回目、ヒューは6回目、監督は初めて。きのう、ソウルに到着した3人は、そろって高尺スカイドームで野球観戦を楽しんだという。ライアンは人生で2度目の野球観戦だったそうで、「アメリカで見たヤンキースの試合より楽しかった。スタジアムのムードも最高だった」。ヒューも「客席で箸を3本使っている人がいて、ウルヴァリンかと思った」と軽口をたたくなど、リラックスできている様子。
会見のラスト、3人にハンボク(韓服)がプレゼントされ、デッドプールのスーツと同じ赤のハンボクを身にまとったライアンは「何かすごい力が湧いてきました」と興奮していた。
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