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三谷幸喜監督、韓国語のバースデーソングに興味津々「富川国際ファンタスティック映画祭」参加

07/08 08:09

「第28回富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭」で63歳の誕生日(7月8日)を祝ってもらった三谷幸喜監督

 新作映画『スオミの話をしよう』(9月13日公開)を控えた三谷幸喜監督が7日、韓国・ソウル郊外の京畿道富川市(キョンギ道プチョン市)で開催中の「第28回富川国際ファンタスティック映画祭」に参加。350人を超える韓国のファンと対面、ティーチインとサイン会を実施した。

【動画】三谷ワールドに引き込まれる特報映像

 今回、マスタークラスに初めて招待された三谷監督。『記憶にございません!』上映後に登壇した三谷監督は、「アンニョンハセヨ!ミタニコウキ イムミダ…(日本語訳:こんにちは。三谷幸喜です)」と切り出し、以降も韓国語で「みなさん、私の韓国語がわかりますか?ごめんなさい。私は私の韓国語がわかりません」とあいさつすると、会場からは笑いと大きな拍手が起った。

 「このあいさつは、ベルリン・ロシア・ニューヨークでもしましたが、ここの場が一番ウケました」と答え、さらに、監督が「韓国でも公開していただけるとうれしいので、韓国のお客さんの反応も楽しみです」と語っていた新作『スオミの話をしよう』の特報映像も上映。

 「今までで一番、長澤まさみさんが魅力的な映画ができました!」と自信を覗かせ、一足早く鑑賞した韓国人MCからも「三谷幸喜の集大成的な映画だと思いました!」と絶賛のコメント。MCが「楽しみですよね!?」と客席へ問いかけると、観客からも大きな拍手で「観たい」とリアクション。三谷監督は「韓国でもぜひ上映してほしいです」と願った。

 ティーチインでは、ドラマ『王様のレストラン』でファンになったという女性から「作品を作るインスピレーションやアイデアはどういったところから湧きますか?」という質問には、「僕は俳優さんが大好きです。俳優さんからインスピレーションをもらうことが多いですし、モチベーションにつながります」と回答。

 監督がコメディシーンで一番こだわるポイントを聞かれ、「人間は基本嘘をつく生き物だと思います。例えば、こうやって、映画のまじめな話をしている時、おなかすいたなと思っていたら、それは嘘じゃないですか。僕は、おなかがすいてることを絶対に皆さんに悟られないよう気を付けています…(会場笑)考えていることとしゃべってることが全然違うのが、人間だと思いますし、コメディの基本だと思ってます。自分の思ってることを全員が素直に言葉にすると、僕はそこに笑いは生まれないと思っています」と語ると会場からは拍手が起こった。

 さらにイベントの終盤には、翌日(7月8日)、三谷監督が63歳の誕生日を迎えるということで、ケーキと観客からバースデーソングのプレゼントが。三谷監督は「サランヘヨ~!」と感謝を述べつつ、「こんな風に誕生日をお祝いしてもらったのは初めてです。真剣に話も聞いていただき、皆さんの熱意が伝わりました。感激です!この想いを一つの言葉に集約するならば、この言葉になると思います…“ペコパ~!(意味:おなかすいた~!)”(会場笑)」と、最後まで場内を沸かせた。その後、ファンの要望に応える形で急きょ実施されたサイン会には70人以上の長蛇の列ができ、最後までファンとの交流を楽しんだ。

 終了後、三谷監督は「あまり日本でもこういうイベントを経験したことがなかったので、すごく新鮮ですし、うれしかったです。皆さん舞台あいさつの話も真剣に聞いてくれ、サイン会の時にはどうやって手に入れたんだというような昔の『ラヂオの時間』のパンフレットを持参してくれた方もいました。ちょうど先程、『記憶にございません!』の上映終了直後にトイレに行ったら、隣にいた上映を観たおじさんが『面白かったな~』とつぶやかれていて…とてもうれしかったです。(誕生日のプレゼントについて)日本は英語が入りますが、バースデーソングがすべて韓国語で歌われていたことに驚きました」と話していた。

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