『劇場版アナウンサーたちの戦争』8月16日公開
(C)2023 NHK
俳優の森田剛が主演する『劇場版 アナウンサーたちの戦争』の公開日が8月16日に決定。TOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開される。解禁された予告編では、太平洋戦争中、国民の勝利への士気を高めるべく夢の機械だと思っていたラジオを通して、戦意高揚のプロパガンダの先頭へ立たされた和田信賢(森田)ら、アナウンサーたちの苦悩と葛藤の姿が描かれる。
【動画】『劇場版 アナウンサーたちの戦争』予告編
太平洋戦争中、ナチスのプロパガンダ戦にならい、「声の力」で戦意高揚・国威発揚を図り、偽情報で敵を混乱させたラジオ放送による「電波戦」が日本軍の戦いを支えた。それを行ったのは日本放送協会とそのアナウンサーたち。戦時中の彼らの活動を、事実を基に映像化し、放送と戦争の知られざる関わりを描く。
我々は夢の機械を 悪魔の拡声器にしてしまった――和田は、自らが国の扇動に加担しなければならなかった現実に悩み、抗い、苦しみ続ける。希望だったはずの“言葉”は、武器となり、罪深いものになっていく…。
そして予告編は、森田が演じる和田の学徒出陣実況のシーンで締めくくられる。雨の中の緊迫した実況シーンは、今を生きる私たちの琴線にも触れる名シーンとなっている。
当時の撮影を振り返り演出の一木正恵は「何が起こるのか。異様な緊迫の中、芝居が始まった。何度もスタッフを圧倒した森田さんの演技は、ここで恐らく振り切れる。故に芝居固めのドライもテストもせず、本番へ。憑依から客観、呟きから慟哭、そして絶叫。人間の闇、狡さ汚さから逃げない森田さんの生き様が、この実況のため肉体を極限まで追い詰めた信賢の魂と交錯。痛ましくて直視出来ない、かつ心臓を鷲つかんで離さない凄まじい引力。私は時空を彷徨って芝居であることを忘れ、戦争の無念さに茫然としていた 」とコメントを寄せている。
森田が演じるアウトローな天才アナウンサー・和田信賢や橋本愛が演じる戦前に入局した女性アナウンサーの草分け的存在、和田実枝子など、個性豊かな当時のアナウンサーたちのキャラクターも見どころの一つとなっている。
本日(12日)よりムビチケ(1600円)を発売。特典には“アナウンサーたち”スペシャルポストカード(非売品)が付いてくる。
関連記事