京都アニメーション『志を繋ぐ碑』碑文
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京都アニメーション放火殺人事件の発生から丸5年となるのを前に、『志を繋ぐ碑』が京都・宇治市の「お茶と宇治のまち歴史公園」に13日設置された。遺族・関係者らが出席した設置報告会の後、一般に開放された。雨模様となったが、ファンが駆けつける様子もあった。
【写真】36羽の鳥が羽ばたく 『志を繋ぐ碑』
2019年7月18日、京都市伏見区にあった京都アニメーションの第1スタジオが白昼にガソリンをまかれて放火され、36人が犠牲となった。このような凄惨な出来事は、二度と起こってはならない。
『志を繋ぐ碑』は、慰霊碑ではない。碑の寄贈を受けた宇治市が、公式サイトでこの経緯に触れ、経緯を記している。
「『志を繋ぐ碑』は、2024年夏、被害に遭われたご家族、京都アニメーション、彼らを応援される方々により、本事件と本事件で遭難した故人らの存在、世界中から寄せられた祈りと支援、それらに対する感謝や願いなど、本事件に関わったすべての人々の志を繋ぎ、長く記憶に留める象徴として、制作されました」
「この碑を多くの方にご覧いただき、永く受け継いでいくため、京都アニメーションほか関係者より、京都アニメーションが本社を置く宇治市への寄贈を希望され、宇治市としても関係者の想いを受け止める中で、『お茶と宇治のまち歴史公園』に設置することとしたものです」
デザインは、故人の志を36羽の鳥に託したもの。「アニメーションを通じて果てしなく広がる夢」や「私たちの途切れることのない未来への羽ばたき」を表現。東京藝術大学の制作チームが手がけた。
宇治市は「『志を繋ぐ碑』は、慰霊碑ではなく、本事件に関わったすべての人びとの志を繋ぎ、長く記憶に留める象徴として設置するものです。永くこの歴史公園で皆様に親しんでいただくためにも、献花やお供えはご遠慮いただきますようお願いいたします」と呼びかける。
■碑文
夢と情熱を人から人へ
アニメーションを通じて果てしなく広がる夢
1本の線を描くのにも長年培った技術と深い想い
子どもたち、そしてすべての世代に届く確かな映像と物語
ここ、宇治、京都から世界に向けて発信していく
私たちの途切れることのない未来への羽ばたき
この碑は、2019年7月18日、京都アニメーション第1スタジオで発生した事件で亡くなられた36人、一人ひとりの志を36羽の鳥に託し、長く記憶に留めるため、仲間、家族、応援してくださる方々により建立されました。
2024年7月 建立
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