映画『あたしの!』(11月8日公開)
(C)幸田もも子/集英社・映画「あたしの!」製作委員会
元日向坂46の渡邉美穂とINIの木村柾哉がW主演を務める映画『あたしの!』(11月8日公開)より、親友と同じ人を好きになってしまった――恋愛と友情どちらを選ぶ?――心の葛藤がぶつかり合うあこ子と充希の姿を捉えた本編映像が解禁となった。
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本作は、『ヒロイン失格』『センセイ君主』など数々のラブコメ漫画を生み出してきた幸田もも子氏が「別冊マーガレット」で2017~18年に連載していた同名漫画(集英社マーガレットコミックスDIGITAL)が原作。明るくて嘘がつけず、自分の気持ちにまっすぐ突き進む主人公・関川あこ子(せきかわ・あここ)を渡邉、誰もが憧れる学校イチの王子様・御共直己(みとも・なおみ)を木村、あこ子の大親友であり、直己をめぐる最大の恋のライバル、谷口充希(たにぐち・みつき)を齊藤なぎさが演じる。
解禁となったのは、あこ子に親友・充希が、直己を好きだと打ち明け、親友でありながら恋のライバルになるという2人の関係性を大きく揺るがすことになる回転すし店でのシーン。なかなか好きと認めない充希に、「ずるい!」と口走ってしまったあこ子。しかし、直己への「好き」という気持ちを優先し、充希のことをないがしろにしてしまったことを素直に謝り、仲直りの証に手に取ったイクラ軍艦を1つ充希に分ける。
充希はそんな素直なあこ子の姿を見て、「やっぱあこ子、かっこいい」とつぶやき、意を決して「好き」と宣言する。「直己くん?あたし?」(あこ子)、「どっちも」(充希)という充希の告白が、2人の関係を一変させることに。2人の友情は、この試練を乗り越えることができるのか?
学生時代、好きな人が被ってしまった時の心の痛みや悔しい気持ち、そんな誰しも経験があるはずの出来事を、等身大の女の子たちの姿を通して描かれる本作。葛藤や成長、そこから生まれる友情の物語に共感を覚え、どこか懐かしさを感じるエモい作品に仕上がった。SNSやインターネットでコミュニケーションをとることが日常となった現代において、自分の感情から逃げずに想いをストレートに表現するあこ子は、まさに新しい“令和のヒロイン像”。
自分の本音を伝えることができずに悩む人も増える中、恋敵がたとえ親友でも正々堂々と向き合おうとするあこ子。どんな時であろうとそのブレない彼女の姿勢に、思わず憧れを抱いてしまうような魅力的なキャラクターに仕上がっている。そんなあこ子の姿を見て、充希はあこ子への友情を深めると同時に、自分の気持ちに素直でいることの大切さに気づき、直己もまたそんなあこ子のひたむきな姿にひかれ、段々と心が揺さぶられていく。
あこ子のキャラについて横堀光範監督は「原作読んだ時に、今の時代に言葉で表現して、体で表現して、敗れても愚直に真っすぐな主人公いないなと思った」と振り返り、本作のエモさを感じる見え方についても「10年後あこ子が大人になって、こういう恋愛したなってあの時を思い出すようなノスタルジーを感じてもらえると」と演出にこだわりを明かしている。
恋愛も譲りたくない、でも友情が壊れるのはもっと嫌!そんなあこ子と充希の気持ちがせめぎ合い、戦いの火ぶたが切られる。どこか懐かしさを呼び起こす、とびきりエモいふたりの友情にも注目だ。
公開を記念して、初日より入場者に“『あたしの!』オリジナルキャラクターステッカー”の配布も決定した(無くなり次第配布終了)。
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