映画『室井慎次 生き続ける者』の公開初日舞台あいさつに登壇した(左から)松下洸平、本広克行監督
俳優の松下洸平が15日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた、映画『室井慎次 生き続ける者』の公開初日舞台あいさつに登壇。『室井慎次 敗れざる者/生き続ける者』の2部作で、初登場の新キャラクター、警視庁捜査一課の桜章太郎役を演じた松下は、本広克行監督から突然「今後もね…」と声をかけられ、「えっ?」と目を見開いて驚き、会場から拍手が沸き起こると「こんな光栄なことはない」と快諾した。
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1997 年の連続ドラマ開始以来、それまでの刑事ドラマとは一線を画し、警察内部の縦割り社会や上下関係、人間模様を描き、社会現象を巻き起こした「踊る」シリーズ。主人公の“現場”の刑事・青島(演:織田裕二)と管理職の室井(柳葉敏郎)の、立場や考え方の違いを越えて支え合う姿が視聴者の心をつかんだ。
「踊る」シリーズとしては12年ぶりの新作映画となった『室井慎次 敗れざる者/生き続ける者』の2部作は、“最後の室井”の映画。しかし、「踊る」シリーズ自体は、今後も続くことが示唆されている。
小学生のころから「踊る」シリーズの大ファンだったという松下は、「ドラマシリーズからずっと拝見してきました。映画の1作があまりにも面白くて、映画館に2回見に行ったことを覚えています。自分がその作品の一部になったなんて不思議な感じがします」と感慨もひとしお。
撮影に入る前に監督から「(松下演じる)桜は、青島刑事の匂いのする人でいてほしい」と求められたと言い、「何その無理難題、できるわけない。でも、この作品を通して青島さんのような組織に縛られずに、マイウェイを突き進んでいく姿が、桜の中にもあったような気がして。“青島さんイズム”を感じていただけるように僕なりにやってみました」と明かした。
柳葉は「思いっ切り(青島イズムを)感じた。改めて桜のシーンで、室井がもう一つ背筋を伸ばさせてもらった」と振り返り、難題に応えた松下をねぎらっていた。
松下も「柳葉さんのお芝居を大きなスクリーンで見たら、自分たちでやるっていることの尊さ、大切さを改めて感じました。ご覧なっていただいた皆さんにもその想いが伝わるといいなと思っております」と話していた。
舞台あいさつには、柳葉をはじめ、福本莉子、齋藤潤、前山くうが、前山こうが、筧利夫、真矢ミキ、松下ら出演者と本広監督が登壇した。
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