「Naniwa Danshi ASIA TOUR 2024+2025 '+Alpha'」が台北アリーナで開幕
7人組グループ・なにわ男子(西畑大吾、大西流星、道枝駿佑、高橋恭平、長尾謙杜、藤原丈一郎、大橋和也)の初めてとなるアジアツアー『Naniwa Danshi ASIA TOUR 2024+2025 +Alpha』が11月30日、12月1日に台湾・台北アリーナで開幕した。同グループの台湾訪問も初めてとなり、2日間で2万2000人を動員した。(以下、本編のネタバレを含みます)。
【写真】海を超えてもキラキラ!アジアツアー開幕したなにわ男子
高さと傾斜のある3階席まで“なにふぁむ”が埋め尽くした会場はメインステージ(本ステ)の左右からのびるアリーナ席をぐるりと取り囲む外周花道、そこにつながる十字型に組まれた花道を配置。十字の中央にはCステージ(以下、Cステ)、その先にBステージ(Bステ)という万全のステージ機構。7色のペンライトが広がる会場から「なにわ!男子!」のコールが自然と大きくなっていく中、迎えた開演時間。本ステのモニターが動き出す。
多くの名作クラシックをサンプリングした迫力のサウンド、そして圧巻のレーザー照明演出が融合した宇宙空間に次々にメンバーが映し出されるOverture。メインモニターが左右に開き、スモークの中、中央階段の上に7人の姿がせり上がる。ブラック地にメンパーカラーの装飾が施されたロングジャケット(※アジアツアーのために用意された、長尾プロデュースの新規衣装)で姿をみせると、1万1000人による大歓声が包み込んだ。
ものすごい熱気と高揚感の中、道枝が叫ぶ「ダージャーハオ! 僕たちが浪花男子です!今から、俺たちがスペーシーでスペクタクルでスペシャルなライブを始めるから!」と現地語で狼煙をあげ「NEW CLASSIC」で最終日の幕が上がった。訪台を待ち続けたファンの想いと初のアジアツアーにかけるメンバーの気迫が溶け合い、ものすごい高揚感が爆発したオープニングブロック。メンバーが現地の言葉も交えあおり呼びかけ、一気に"+Alpha"の世界観へと誘う。
キュートだけど実は高難易度のフォーメーションダンスで魅せたり、藤原の「もっとなにふぁむの声を聞かせてください!」と客席との熱いC&Rを繰り広げたり」高橋が「さぁさぁ皆さん、始まりました! もっともっと盛り上がっていきましょう!!」とさらにポルテージを上げれば、会場をくまなく移動し歌い踊り、1曲1曲に大きなリアクションで返す観客とのコミュニケーションを楽しむ。
そして、再び本ステで集結した7人から最初のあいさつでは、大西の「皆さん!なにわ男子のことが好きですか~!じゃあ、僕が「せーの!』って言ったら『なにわ男子、大好きー!』って言ってください」に大きな「大好き!」を返してもらい、最後の西畑が「なにふぁむー!」と何度も呼びかけ「最後までその調子で僕たちについてきてください!それでは『Naniwa Danshi ASIA TOUR 2024+2025 '+ Alpha'』 Let's getstarted!!!」と高らかに宣言した。
グループ初の挑戦となったユニット曲も次々に披露。「ウルリルラリラリ」(長尾・高橋・大橋)はカラフルサイケな衣装と映像演出、中毒性あるサウンドと高速ラップにも挑戦した、チーム・ポジティプによるポジティブリング。ラストには次曲へとつなぐ小芝居を展開し笑いを誘う壮大な前振りも。「恋やけどめ」(西畑・大西)は前ユニット曲のラストで「宇宙から落下してきた、めちゃめちゃキュートでクールな2人組」という前振りを受け、相合傘で登場。大西の「大好きだよ」、西畑の「僕じゃダメ?」のセリフパートを現地の言葉でささやき、会場を大いに沸かせた。「Precious One」(道枝・藤原)はアイドル全開の前曲から一変。Cステに注ぐスポットライトに、アコギと椅子が浮かび上がる。シンプルで暖かなライティングの中、道枝のギターと藤原のブルースハーブが切なさを加速させる失恋バラードだ。
花道のあちこちからメンバーが現れ、合流し、ビッグバンドサウンドで大人ななにわ男子を堪能できる「SATISFACTION」は、7つのBOX型のステージが自在にリフトアップ。その上でスタンドマイクパフォーマンスや次々にメンバーのショットがモニターにリアルタイムで連写されていく“スナップカット”が映し出される演出など、趣向を凝らしたステージが展開された。
花道に散った7人が各所であおったり、悩殺フレーズで歓声を起こしたり、なかでも大きく会場を驚かせたのが、「Happy Happy Birthday!!」で、メンバーカラーと顔イラスト入りのバルーン。7個がアリーナに投入されると観客の協力を受けながら一番早くバルーンをゲットしゴールに運び切った1人しかケーキ食べられないゲームを実施。勝者は初日に続く2度目の道枝に決まった。しかもこの日はケーキではなく小籠包。中央に登場したパースデーケーギのロウソクを「みんなで消すよ! フゥ~!!」と吹き消し、前半戦が終了した。
日本のツアーでおなじみの“乾杯お兄さん”こと高橋が登場しつつMC明け1曲目は「ちゅきちゅきハネムーン」。西畑が作詞を担当してきた楽曲シリーズ2曲で愛を育んできた丈子と流星カップルも、第3弾となった今回、ついにゴールインを迎えたウエディングソング(笑)。メンバーに祝福される中、流星「丈子、これからも2人で素敵な毎日を過ごしていきましょう」丈子「ウッス(ハート)」流星「ちゅきちゅきフォーエバー!」と誓い合い大団円となった。
グループを語る上で欠かせない圧倒的人気楽曲「ダイヤモンドスマイル」も、初のアジアツアーでお披露目。ホワイトゴールドの王子様衣装で華麗に舞い踊り、魅了した。長尾&高橋が頬ハートで「QQ(現地の言葉で「もちもち」)」とわちゃついてスタートした「ハッピーサブライズ」、大西の「もっともっと声出していくぞ!」と一段階ギアを上げた「コイスルヒカリ」、大人っぽいサウンドをガシガシと重めのダンスで魅せる「Make Up Day」…。
さらに、大橋ふんするお客さんを乗せたタクシー(運転手は高橋)の車内に流れるラジオ72.8。大橋が下車した後、メーター表示画面の時刻が AM1:00を示すというストーリー仕立ての映像パートで始まる「TOKYO AM1:00」。「名もなき旅人」は、メンパーの頭上を上下する7本のシールド(円柱型の映像投影システム)でハイテクかつ幻想的に演出。パチパチのフロア仕様にリアレンジした「The Answer」による“ダンスインター”をはさみ、メタリックなスペイシーサイバー衣装の7人が踊り倒す「The Answer」、高橋が「ラストスパート。なにわ男子7人が今できる最高のパフォーマンスを、なにふぁむ一人ひとりに届けます!」と呼び込んだ「Livein the moment」でゴリッゴリのダンス曲をスパークラー花火が彩った。
「なにふぁむ! ラストスパート行くぜ!!」(藤原)で迎えた終盤には、初のアジアツアーにふさわしく“らしさ”を感じるメドレーに突入。「僕空~足跡のない未来~」、「なにわ Lucky Boy!」や、お客さんとの掛け合いながら、7人一緒に花道を練り歩くスタイルで、会場の隅々にまで全力で届け切る。
ここで、メンバーから「台湾のなにふぁむの皆さんへ、お手紙を書いてきました!」と感謝の手紙が贈られる。たどたどしいながらも丁寧に懸命に言葉を読み上げた。その間、読み上げるメンバーカラーー色に会場が染まり、熱心に耳を傾けるなにふぁむから一つ一つのフレーズにも大きな歓声が上がり、その反応でちゃんと伝わっていることがわかりうれしそうに会場を見渡すメンバー。そんな温かな思いのやり取りが作り出す多幸感あふれる光景が広がった。
改めて道枝から「寂しくなったら僕たちの音楽を聴いてください。僕たちはすぐそばにいます。すごくすてきな2日間でした。また会えることを祈って。それでは最後の曲です、聞いてください」とのメッセージと共に送り出されたのは「初心LOVE(うぶらぶ)」。記念すべきデビュー曲が本編ラスト。日本ツアーのオープニングを飾った、オーロラスパン(長尾プロデュース・1人3万個の石が装飾されている)衣装をここに投入し、道枝の「ねぇ、今もだよ」のセリフ、そしてラスサビを台湾語バージョンで歌うサプライズには会場から歓喜の大歓声が沸き起こった。
会場に響きわたる「なにわ!男子!」コールに応えるように「アンコール謝謝!」「ありがとうね」と再びステージに姿を現した7人。11月22日に配信されたグループ初のデジタルシングル収録曲「勇気100%」ではテーマ曲のアニメ映画『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』から、忍たま乱太郎のキャラクターもLEDモニターに映し出され楽曲を後押し。
高橋が切なく歌い上げるサビで始まる人気ラブソング「Special Kiss」は、花道をくまなく巡りながら、うれしそうに会場を見渡し、なにふぁむに「ありがとう!」を届けながら歌唱。そして、今のなにわ男子が持つ“キラキラ”と“ポップさ”を凝縮した、最新アルバムのリード曲 「Alpha.」は、日本ツアーでは本編ラストを飾っていたが、アジアツアーのアンコールラストソングに。「ありがとうございました!」「謝謝!」「上の方もありがとう!」と感謝の言葉を口にするメンバー。「それでは最後に、僕たちの名前を大きな声で叫んでください!」と西畑が呼びかけ、マイクを通さず生声で届ける「俺たちが~!なにわ~!!」に、盛大な「男子~!!」の返しとともに、銀テープキャノンが発射され、フィナーレとなった。
さらに特大のコールに応え、再度ステージに登場した7人。「皆さんのコールのおかげで、もう一度ステージに戻ることができました!」とあいさつした大西の呼びかけで、みんなで“ちゅきちゅぎ”ボーズからの「ちゅきちゅきハリケーン」を一体となって歌唱し、これにて本当に閉幕。最初から最後まで、セットリストの一曲一曲に、メンバーが投げかける言葉に、メンパーの一挙手一投足に…大きな反応と歓声が上がりる。台湾なにふぁむの7人への大きな愛情と熱量を感じた約2時間半、大歓声に包まれ続けた7人の幸せそうな笑顔が印象に残る台湾公演となった。
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