UFCヘビー級王者ジョン・ジョーンズ
現地時間16日にアメリカ・ニューヨークで開催される格闘技『UFC 309』に出場するヘビー級王者ジョン・ジョーンズのメディアインタビューが到着した。同大会は日本時間17日にU-NEXTで見放題ライブ配信される(プレリム:前8:00、メインカード:正午)。
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元ライトヘビー級王者のジョーンズは、オクタゴンケージの中では圧倒的な強さを見せるが、プライベートではたびたびトラブルを起こしUFC出場停止、ドーピング検査の陽性反応で王座剥奪、さらには飲酒運転や家庭内暴力で逮捕もされた。それでも何度もピンチを乗り越え、昨年3月にシリル・ガーヌに勝利してヘビー級王座を獲得し、UFC8人目となる2階級制覇を達成した。
自身の負傷により延期となっていた初防衛戦は、マディソン・スクエア・ガーデンで行われ、挑戦者にスティペ・ミオシッチを迎える。1年8ヶ月ぶりの試合を前に、ジョーンズは「ここは格闘技の聖地みたいなものだし、大統領が観戦するかもしれないなんて話もあるし、タイムズスクエアのビルボードに自分の顔があることもすごく誇らしい。数日前にはラスベガスにいたんだけど、人々がまるで王族みたいに接してくれたんだ。それくらい、この試合に対する期待の高さを感じてる」と興奮を表現する。
あまりの強さを誇るゆえに、ジョーンズは目の前の試合よりも“勝利した次の相手”が話題になることが多い。今回もミオシッチよりもヘビー級暫定王者のトム・アスピナルについての質問が数多く寄せられてきた。ジョーンズは「アスピナルより(ライトヘビー級王者の)アレックス・ペレイラと戦いたい」と発言したことで、アスピナルから逃げていると批判される状況になっている。
ジョーンズは「トムがどうとかではなく、自分がどうしたいかが重要だ。これだけ長い間UFCで戦い続け、努力を積み重ねてきたからこそ、自分には『この相手と戦いたい、この相手は嫌だ』と言う権利があると思っている」と主張し、「ペレイラとの試合だけが、自分のレガシーに値するものだ。彼は自分と同い年で、現役で戦っていて、特別な価値がある。多くのファンも見たいと思っている。彼らは自分が負けるところを見たいんだろう。それは理解している。だから、アレックスとの試合はリスクを取るに値するものだ。俺にとって唯一意味があるスーパーファイトは、アレックス・ペレイラ戦なんだ」とペレイラ戦の意義を語った。
さらに「正直に言うと、トムがあまりにも嫌な奴だから、ビジネスをしたくないんだ。あいつのファンもすごくうるさいし、あいつ自身が本当に嫌な奴なんだよ。彼は30歳で、いわゆるインフルエンサー世代の人間だ。ネットでTシャツを売ったり、そういうのにはもう興味がない。もっとリスペクトがあれば、何か考えられたかもしれないけどな」と明かしている。
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