『RIZIN LANDMARK 10 in NAGOYA』に参戦するとしぞう (C)RIZIN FF
あす17日に行われる『RIZIN LANDMARK 10 in NAGOYA』(ポートメッセ名古屋 第1展示館)のオープニングファイト第1試合に、BreakingDownでおなじみの“ブレイキングドリーマー”としぞうが参戦する。前日計量では対戦相手のMA日本バンタム級王者&JAPAN CUP KICKバンタム級王者のJINと向き合い、バチバチのにらみ合いで会場を盛り上げた。
【画像】『RIZIN LANDMARK 10 in NAGOYA』試合順&対戦カード一覧
ORICON NEWSでは、計量を終えた直後のとしぞうを独占キャッチ。戦いの舞台をRIZINに変えても、明るくポジティブなキャラクターはそのままで、試合に向けた絶対の自信、そして恩人である朝倉未来への思いを語った。
■BreakingDownからRIZINへ「ブレイキングドリームの第1歩を踏み出せた」
――RIZIN初出場おめでとうございます。突然の発表だったので、かなり反響があったのでは?
【としぞう】ありましたけど、BreakingDownに最初に出たときのほうがDMとか止まらなかったですね。ただ、RIZINに出るとなったら“質”が変わったなと思いました。声をかけていただくファンの方々もめちゃくちゃ丁寧で、「こんなことある?」みたいな。本当に頑張ろうって思えるし、うれしいですね。質と熱量が変わったッスね。
――今回がプロ格闘家としてのデビュー戦になりますか?
【としぞう】いや、元から僕は自分をプロだと思ってるので、僕は1戦目からプロですよ。キックボクサーってプロのライセンスの試験とかもないので。BreakingDownの試合もプロです、あんなに見られてる試合ないですよ。
――RIZINの前日計量を終えられましたが、ファンの皆さんの前に出て緊張や高揚感はありましたか?
【としぞう】BreakingDownと同じな感じはしました。ただ、会場は豪華だし、“野蛮感”はなくて選手一人ひとりにピリピリしたいい緊張感がめちゃくちゃあって、そこは競技としてのリスペクトを感じました。でも格闘技だからメラメラしたものもあるし、すごくカッコいいな、BreakingDownと違ってそこはプロだなって。そこに向かって段階を上がってこられたのもうれしいです。メインのケラモフ選手と摩嶋選手なんて、いがみあいは一切ないのにあのオーラを作りあげられるのは、めちゃくちゃカッコいいなと思いました。
――今回のRIZIN参戦は朝倉未来さんには報告されましたか?
【としぞう】報告しました。ただ、それもいろいろと“大人の事情”があって、ちょっと僕がやらかしてしまった部分があったんで、そこはしっかりそこはしっかり結果で恩返しさせていただければなと思っています。逆に結果出さないとヤバいです、マジで未来アニキには追放されそうです(苦笑)。 僕がこうなれたのもBreakingDownありきなんで、少なからず感謝してるし、やっぱり勝つことが最大の恩返しだと思ってるので、それは必ずやり遂げたいです。
――RIZINの舞台にはいずれ出たいと思っていましたか?
【としぞう】僕のブレイキングドリームの1つがRIZINに出ることだったので、やっと第1歩踏み出せてめちゃくちゃうれしいです。
――RIZIN参戦は想定より早かったですか?
【としぞう】ここはカッコつけて「遅かった」って言いたいんでけど、早かったですね(笑)。もう少しかかるかなと思ったんですけど、20代で出られると思ってなくて。でも格闘技大好きなだから30代も続けるし、40代も続けるつもりなんで、今後ビックになりますよ、僕は。
■「3分3ラウンドの俺はヤバい」自信を裏付ける日々の練習
――たくさんのファイターがRIZINを目指す中で、としぞう選手が参戦を決めたということは、なにか光るものがあったということですよね。
【としぞう】自分じゃあんまりわからないですけど、こういう舞台に立てるっていうことは裏を返せばそういうことだと思うので、そこはしっかり自信を持って、明日はやろうと思っています。
――対戦相手のJIN選手は、としぞう選手よりもキャリアが長く実績もありますが、どのように分析されていますか?
【としぞう】キャリアは相手のほうが多いと正直思いますけど、僕がスパーリングをどれだけやってきたのかは、誰もわかってないですから。BreakingDownは1ラウンド1分ですけど、僕はプロの練習に参加させてもらって3分3ラウンドをずっとやってきました。だから僕の戦い方は3分のほうが絶対にあっているし、逆に1分だと自分の実力を出しきれなかったので。3分の俺はマジでヤバいです。
――BreakingDownのイメージで見ないほうがよさそうですね。
【としぞう】そうです、俺の実力を見たら多分みんなビックリするから。3分3ラウンドの僕の戦い方って本当に変わるんで。そこは自信を持ってるし、この感覚はヤバいんですよ。1分の戦い方って、行き当たりばったりの「ジャンケン」になっちゃうんで、それはあんまり性格的にも好きじゃないんで。こう見えて緻密に積み上げてきてるものがあるんで、そこは期待してほしいです。
――確かに、この落ち着きぶりは初参戦の選手とは思えないです。
【としぞう】本当に自信があるからですし、だからおいしいんですよ。僕はあんなキャラでいろいろ言われてるから、「当日も負けるでしょ」って思われてるけど、全然全然。裏を返した時ヤバいですよ。
――ちなみに、平本蓮選手はSNSでJIN選手を勝利を予想してました。
【としぞう】なんでなんすかね、あれ? JIN選手と知り合いなのかな。
――平本選手がBreakingDownを好きじゃないからですかね…。
【としぞう】そういうことか。じゃあ俺が勝って「勝ったぞ。バーカ」って言ってやりたいですよ(笑)。
――普段はどういう方と練習されてらっしゃるのでしょうか。
【としぞう】いろんなところに出稽古に行かせていただいています。そこで本当に1からプロとして教えていただいて、僕としては本当にありがたいです。だって、僕みたいなBreakingDownの選手って、逆の立場だったらムカつきますよ。あんな1分の戦い注目されて、知名度がバン上がって。だけど、こんな僕にもいろいろか教えてくれてる会長さんとかトレーナーさんとか、選手の皆さんには本当に感謝しています。みんなに支えられておかげでこういう舞台に立てているので、本当に感謝です。
■プロへの成長を支える仲間たちに感謝「結果を出して『ありがとう』を伝えたい」
――自信満々で大胆不敵な顔と、周囲に感謝を忘れない謙虚な顔、両方を持っているんですね。
【としぞう】本当に思うのは、練習って1人じゃできないじゃないですか。BreakingDownに出てるヤツを教えるなんて、俺だったら嫌ですよ。それなのに教えてくれる方がいるんですから、本当にみんなに感謝です。あまり伝える機会もないので、ハッキリと言いたいですね。
――ただ、どれだけ言葉で感謝を伝えても、格闘技は結果が全てです。
【としぞう】もちろんそうです。だから結果を出して「あの時に教えていただいて、ありがとうございました」って伝えに行きたいです。
――明日の試合はPPVではなくYouTubeで無料中継されるので、すごくたくさんの人が見ることになりそうです。
【としぞう】それはうれしいんですけど、ただ、ちょっと早すぎないですか(笑)。11時半ってまだ寝てる人いますよ。それこそ地元の北海道から親や仲間も会場に応援に来てくれるんですけど、早すぎてみんな眠たいんじゃないかって心配ですけど、遅刻しないで来てほしいですね。それに、1試合目からブチ上げる火付け役も期待されてるので、そこはしっかり果たそうと思ってますよ。
――今回はOPファイトですが、いい勝ち方をして本戦も目指したいですね。
【としぞう】もちろん。BreakingDownではいつもお姉ちゃんたちを連れて入場してるのに、OPファイトじゃダメって言われて。でも本戦だとできるらしいんで、とにかく本選を目指します。
――BreakingDownにも出場を続けますか?
【としぞう】BreakingDownにも出たいです、どっちも出たい。BreakingDownには感謝してもしきれないから、BreakingDownでもっと結果を出して、RIZINでも勝ってファンをBreakingDownに持ち帰るぞって。その立役者になりたいってめっちゃ思ってます。
――BreakingDownからRIZINに参戦したファイターでは、冨澤大智選手が昨年の大晦日大会に出場しましたが敗れてしまったため、「RIZINに出るな」というアンチもいると思いますが、なにか言いたいことはありますか?
【としぞう】そこはアンチっていうか、結果が全てだし、負けたらそうやって言われたら当たり前かなって僕は思ってるんで。だから、今回俺が負けたらアンチが正しいし、 俺が勝ったらアンチは不正解だから謝れよって。とにかく結果を見てくれ、俺はマジで一切負ける気がしないんで。ただ、油断はしてないです。相手もキックの実績があるから、普通に強い相手だと思ってるんで、そこはしっかり相手のことを見て、しっかり戦いたいなと思います。
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