創業290年の老舗 菊美人酒造が挑む日本酒ギフトの新市場。先行販売としてのクラウドファンディングの事前登録が開始!
菊美人酒造「花を贈るように」想いを込めて贈る日本酒。30年ぶりの大幅リニューアルです。
新商品「菊美人 移ひ菊」
1735年創業の菊美人酒造株式会社(住所:福岡県みやま市、代表取締役社長:江崎俊介)は、主力商品ラインナップを大幅にリニューアルし、その先行販売としてクラウドファンディングを行います。その事前登録を開始しました。
世界文化遺産に登録された伝統的酒造り。しかし消費量は減少の一途を辿っています。創業290年の歴史を持つ菊美人酒造は、現状を打破すべく、これまで日本酒業界が注力してこなかった「ギフト市場」の開拓という新たな挑戦に乗り出します。「心を交わすよろこびを広げる」という企業ミッションに基づき、「花を贈るように」をテーマにブランドを刷新します。
日本酒業界の課題:消費減退の中での新たな挑戦の必要性
2024年12月5日、日本酒を含む「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録され、日本酒への注目が高まっています。
しかし、国内に目を向けると、日本酒の消費量は長期的に減少傾向にあります。課税移出数量は1973年にピークに達し、2022年にはその約3割以下にまで減少しています。その背景には、酒類の選択肢の増加やライフスタイルの変化による飲酒機会の減少などが挙げられます。
消費量が減少するなかで、世界文化遺産にも登録された日本酒文化を次世代に繋いでいくために新たなマーケットの開拓が求められます。酒類の市場はその消費目的別に「自宅での飲酒」「外出先での飲酒」「贈答」に分類できますが、これまで酒類業会が注力してこなかった市場が「贈答」です。
総務省の家計調査統計をもとにした推計では、自宅での飲酒が最も多く、次点で外出先での飲酒、大きく水を開けて贈答という順に酒類は消費されています。酒類メーカーが主戦場を自宅・外出先での飲酒として、贈答目的を劣後させた結果、贈答目的の酒類へのニーズが成熟していないことが推察されます。
総務省「家計調査(家計収支編) 時系列データ(二人以上の世帯)」2023年分より菊美人酒造推計。自宅での飲酒:用途分類の酒類、外出先での飲酒:用途分類の一般外食 *品目分類の一般外食に占める飲酒代割合、贈答:品目分類の酒類-用途分類の酒類
日本酒市場からギフト市場に目を向けると、酒類の存在感は、菓子や加工食品など他のカテゴリーに比べ見落とりしているのが現状です。同様の家庭調査統計において、食品の贈答の中でも酒類に支払った金額はわずか4%にとどまります。一方で、日本酒にとってギフト市場には大きな拡大余地が広がっていると捉えることができます。
同調査の2023年分より菊美人酒造推計。食品の贈答:用途分類の交際費_食品、酒類の贈答:品目分類の酒類-用途分類の酒類
ギフトとしての日本酒の挑戦
縮小する業界の現状を打破すべく、菊美人酒造はギフト市場にこそ日本酒の新たな可能性が眠っていると考え、商品ラインナップの大幅リニューアルに踏み切ります。従来の自宅消費や飲食店消費での既存の市場の奪い合いではなく、未開拓のギフト市場を積極的に開拓していきます。 これは、日本酒業界における挑戦的な取り組みだと考えています。
新ラインナップの特徴
今回のリニューアルでは、「花を贈るように」想いを込めて贈ることができるギフトとしての日本酒を目指し、以下の点にこだわりました。
-
想いを込められる商品名:草花にちなんだ言葉を商品名に設定しました。例えば、「菊美人 花冠」は花冠のように成し遂げた方におくる勲章として贈呈いただくことを想定しています。
-
多様なシーンに対応するラインナップ: 誕生日、記念日、お祝い事、手土産など、様々なシーンに最適な日本酒を揃え、贈る相手やシチュエーションに合わせた選択が可能になります。
-
わかりやすい商品説明:日本酒に詳しくない方でもお贈りしやすいよう「特定名称酒」「磨き」「酵母」「産地」「品種」といったスペックによる商品説明を控えました。商品名の意味と味わいを中心に説明します。
-
洗練されたパッケージデザイン: 草花をモチーフにした華やかで上品なデザインを採用し、特別なギフトとしての存在感を演出しています。
-
主張しないボトル・ラベル:食卓においては食事と会話が主役だと考えており、ブランド名が強く主張する従来のラベルを使用しないことにしました。
「菊美人 花冠」花を配置したスリーブ。お酒を入れる木箱にスリーブを被せる仕様。
食卓に馴染むよう、穏やかなラベルの色に「菊美人」を控えめに配置。
「菊美人 夕凪」は慌ただしい日々を過ごす方にゆとりある時間を贈る。穏やかな香りと豊かな旨みが特徴。
クラウドファンディングで先行販売
新商品の正式販売に先駆け、2024年1月14日(火)17:00より、クラウドファンディングサイトにて先行販売を開始いたします。その事前登録を開始しました。
開始までにプロジェクトを「お気に入り登録」いただけますと、開始すぐにご案内をすることができます。
開始日時:2024年1月14日(火)17:00
掲載サイト:CAMPFIRE
プロジェクト名:【創業290年の酒蔵の再出発】大切な人と心を交わす日本酒の贈りもの
プロジェクトURL:
https://shorturl.at/AKGmE
クラウドファンディング限定のリターンもご用意しました。
- 酒造り体験:朝8時から蔵人の1人として酒造りに入っていただきます。ご自身が醸したお酒を後日お送りします。昼食は北原白秋が多くの書画を残した座敷にて柳川名物の鰻めしをお出しします。
- マニアックな酒蔵見学:通常の酒蔵でお見せしない蔵内を案内し、酒造りの工夫と苦労を杜氏がお伝えします。最後に試飲いただきます。酒造りの奥深さを感じた後の味わいには、普段と違うものを感じることができるはずです。
- お得なセット商品:菊美人の大きな特徴である「雫しぼり」をした2つ商品セット、リニューアルする全商品のセットを割引価格で提供します。
皆様の応援を心よりお待ちしております。
会社概要
菊美人酒造
- 会社名:菊美人酒造株式会社
- 代表者:代表取締役社長 江崎俊介
- 本社所在地:福岡県みやま市瀬高町上庄183
- 事業内容:日本酒の製造・販売
- 各種リンク:
- - HP:
https://kikubijin.co.jp/- - Instagram:
https://www.instagram.com/kikubijin_sake/
享保二十年(1735年)に福岡県にて創業しました。澄んだ味の中に米のうまみを感じるよう人の手をかけて酒造りをしています。特に伝統的な搾り「雫しぼり」と「槽しぼり」を特徴としています。菊美人の題字は柳川の詩聖 北原白秋が菊美人を飲みながら揮毫したものです。国際的な日本酒のコンテストのインターナショナル・ワイン・チャレンジにて2023年・2024年にゴールドを受賞しました。
菊美人酒造の外観
伝統的な槽しぼりの様子
代表取締役社長 江崎俊介
菊美人酒造 九代目。1962年生まれ。早稲田大学商学部卒業。国税局滝野川醸造試験場にて研修後、菊美人酒造株式会社に入社。現代表取締役社長。福岡県酒造組合の会長を6期12年務め、現相談役。 日本酒造協同組合連合会の原料委員会委員長。2022年に藍綬褒章を受章。 日本ソムリエ協会ソムリエ。 詩聖、北原白秋の姉加代を曾祖母にもつ。
代表取締役専務 江崎隆一郎
菊美人酒造 十代目。1994年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。在学中にフランスのHEC経営大学院に留学。デロイト トーマツ コンサルティング合同会社に新卒入社、消費財メーカーの財務支援、大手製造業の新規事業開発支援などに従事。2019年より株式会社リクルートに入社。自動車事業の事業企画において、予算策定業務や営業支援システム開発など企画業務を担当。人と人の心を交わす日本酒の魅力にひかれ、2024年に東京から福岡に移住し、菊美人酒造に入社。
左:十代目 江崎隆一郎、右:九代目 江崎俊介
企業プレスリリース詳細へPR TIMESトップへ