アーユルヴェーダとヨガを通し優しさの連鎖を広げたい
2022年03月03日掲載
米田 貴子さん
アーユルヴェーダサロン シュベール 代表 ヨガインストラクター
ヨガとの出合いが一度目の、アーユルヴェーダとの出合いが二度目の人生の転機となり、ヨガ講師でありながらアーユルヴェーダセラピストとしても活躍している米田貴子さん。
全く別の仕事をしていたころ、ふと母と訪れたヨガ教室で、ヨガは体を動かすだけでなく心に作用し、気持ちが楽になることを体感し、感銘を受け、伝える側になりたいとヨガインストラクターの資格を取得。2015年にヨガ教室の経営をスタートしました。
「ヨガスタジオ運営や家族のことなどストレス過多だった時期に出合ったのがアーユルヴェーダでした。恩師・幸田麻紀先生の施術で感じた優しい手の温もりや安心・幸福感は今でも鮮明に思い出せるほど心地良かったんです」と話します。
“健康な体で良い人生を全うするための知恵”が詰まった五千年の歴史を持つインド発祥の予防医学といわれているアーユルヴェーダ。伝える側になりたいと資格取得。ヨガスタジオを閉店する決断をしながらアーユルヴェーダサロンを開店するまでにはさまざまな苦労があったそうです。「小さなアパートでサロンを開店するつもりが、スポーツジム併設という形を変え、悩みながら進めていました。縁がつながり、導かれるように動き出したことをチャンスと思い、苦手分野にもチャレンジ。開店にこぎ着けました。その後は、ヨガの生徒さんやジムの会員さんも訪れ、コロナ禍でもお客様が途切れることなく続けられています」。
愛情が伝わるトリートメント
サロンでは心身に働き掛けるアビアンガというオイルトリートメントを施術。技術に偏り過ぎず、愛情を持って接することを信念とし、お客さまに寄り添っています。また、アーユルヴェーダをたくさんの人に伝えるため、セラピスト養成コースも開講しました。
「殺伐とした生活の中にいると、つい忘れてしまいがちな思いやりの気持ちや優しさ。温かな手に触れられることでそんな気持ちになることを思い出してほしいです。そしてその優しい気持ちが波紋のように広がり、たくさんの人たちに幸せの連鎖が生まれる優しい世の中になれば…」と、米田さんは笑顔で話します。