SNSを活用してお母さんたちの悩みを解消
2022年04月07日掲載
三宅 美鶴さん
『純心学園 認定こども園 東幼稚園』 事務主任兼保育士
延岡市の『認定こども園 東幼稚園』に勤めて10年になる三宅美鶴さん。以前は金融機関に勤務していましたが、結婚を機に退職。その後は、旦那さんが勤務する東幼稚園の力となれるよう、4年間専業主婦をする傍ら、独学で保育士資格を取得。現在は事務主任兼保育士として働きながら、広報担当も務めています。
そんな中、三宅さんが最近特に力を入れているのがSNSを駆使した広報活動です。2019年から始めた東幼稚園のインスタグラムでは、同園に関する情報や園内の様子を投稿しています。「今の時代、情報発信にSNSは欠かせません。お母さんたちの中には、幼稚園を選ぶツールとして使っている人もいますからね。園児が遊んでいる様子や催し物の練習風景を投稿することで当園の雰囲気をありのまま伝えたいと考えています」と話す三宅さん。
園児の保護者からは、「園内で過ごすわが子の様子を見ることができてうれしい」という感謝の声が上がっているそうです。
さらに、同園に興味がある人へダイレクトに情報を届けるために始めた未就園児専用のLINEアカウントでは、園内の見学や保護者同士の交流ができる未就園児教室“わくわくデー”の情報を発信、入園前の悩みや相談を受け付けるなどしています。「SNSで気軽にコミュニケーションが取れる時代ですからこれらをうまく活用して、お母さんたちが抱える悩みを少しでも減らしていきたいですね」と三宅さんはその思いを話します。
親子の一生の思い出のために
コロナ渦で保護者を招いたイベントの実施が厳しい中、東幼稚園では「できない」と中止するのではなく「別の方法を探そう」という考え方を持つようにしています。三宅さんはその考えに基づきインスタライブでの“わくわくデー”配信や動画配信サービスを使ったライブ参観日を実施するなど、自宅にいながら参加できる方法を考案してきました。
「行事やイベントはわが子の成長を知る他、親子の思い出として一生残ります。こんな時代であっても当園に通う親子が笑顔になれるよう、さまざまな方法を模索していきたいですね」。そう話す三宅さんの表情には、子どもたちを思う優しさがあふれていました。