冷静さ光る鮮烈決勝弾 MF22田中純平
Jリーグデビュー戦で大仕事をやってのけた。第22節・YS横浜戦で、DFとして出場した福岡大卒の新人・田中純平が先制弾。約3カ月ぶりの勝利をもたらした。「これだけ喜んでもらえるとは。人の心を動かすのがサッカーの醍醐味(だいごみ)」
持ち前の冷静さが光った。ペナルティーエリア外の空きスペースに走り込み、FW岡田優希のパスを受けると、ゴール左隅に落ち着いて決めた。
球際やボールさばきに自信を持つ。クラブ内で目標とする選手は攻守の要・MF千布一輝。「局面が変わるようなシーンで攻撃の芽を着実に摘む」と憧れる。
長崎総合科学大付高時代の恩師で故・小嶺忠敏監督の「自信と過信は紙一重」という言葉を胸に刻む。「デビュー戦で得点したと調子に乗るのではなく、謙虚に努力していかないと」と自戒を込める。
最大の目標はレギュラー獲得。「フィジカル面を向上させて、速いアタッカーに対応できるようになり、結果を残し続けたい」。真骨頂の守りでも貢献できるように、研さんを重ねる。
【写真】=【第22節・YS横浜戦】先制点を奪い喜ぶ田中(中央)
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