(C)JRFU2016,photo by Michael Lee
「自分はできる」
リオ五輪から追加種目となったラグビー(7人制)女子日本代表「サクラセブンズ」の中で、172センチと最長身。率先して体を張り、攻守にチームをけん引する頼れるフォワードだ。
日向市出身。富島中でラグビー部に勧誘された時、小学生時代の昼休みにやっていたタグラグビーが面白かったという経験もあり、入部を決断。ただ女子部員はほかにおらず、練習もハードだった。
「やめたいな」と思ったこともあったが、持ち前の負けず嫌いな性格で、男子相手にも向かっていった。そのうち、日本連盟の強化選手に選ばれるなど、めきめきと頭角を現す。高鍋農高時代にリオ五輪での正式種目に決定。「絶対に出たい」と目標を定め、3年時には県勢初の女子日本代表に選ばれた。
立正大時代に膝の靱帯(じんたい)断裂という大けがを2度も負ったが、計約2年にわたるリハビリの末復帰。その間グラウンドから離れ客観的にチームを見たことで「ほかの選手へ合わせるプレーや、失敗の原因などがよく見えるようになった」という。
本県女子ラグビー界の先駆者としての意義も大きい、今回の代表入り。「自分が結果をだすことで、宮崎の子どもたちにも『自分はできる』と思ってもらえる。金メダルという目標を達成し、宮崎に恩返ししたい」
(2016年07月26日付紙面より)