リオデジャネイロ五輪3位の雪辱に燃える男子81キロ級の永瀬貴規選手(左)=2020年2月、デュッセルドルフ
「どんな勝ち方でもいい。泥くさく戦う」
5年越しのリベンジに燃えるのが、柔道男子81キロ級の永瀬貴規選手(旭化成)。2016年リオデジャネイロ五輪は、前年の世界選手権王者として臨んだが銅メダル。「五輪の借りは五輪で返す」と闘志を燃やす。
リオ後の道のりは平坦ではなかった。17年世界選手権で右膝前十字靱帯を断裂。手術し復帰後もなかなか結果を残せなかった。それでも19年の国際大会で4連勝。出遅れを一気に取り戻し、代表をつかんだ。
長崎県出身で、182センチの長身。動きがしなやかで守りが堅く、足技も切れる。「苦しい時期からはい上がった経験が、自信につながっている。どんな勝ち方でもいい。泥くさく戦う」。貪欲に金メダルをつかみにいく。
(2021年07月20日付紙面より)