リオ五輪に向け意気込みを語った柔道全日本男子代表の井上康生監督
「覚悟を決め、自分の人生を懸けて戦えるか」
宮崎市出身で柔道全日本男子代表の井上康生監督が、24日に宮崎市で開かれた小学生の柔道大会に参加した。今夏に開幕するリオデジャネイロ五輪に向け、意気込みなどを聞いた。
-監督就任後初のオリンピックイヤーを迎えました。金メダルなしに終わった前回大会からの復権を期待されていますが、ここまでの評価は。
井上 昨年の世界選手権やグランドスラム東京では、課題だった重い階級でも結果を出すなど、順調にきていると思います。ここから五輪にピークをしっかり合わせていきたいですね。
-監督として特に力を入れてきたこととは。
井上 選手とはお互いの考えを理解し合った上で物事を進めたいと思い、対話を大事にしてきました。体力的な部分に関しては、これまでの柔道界では主として走る事に重きが置かれていましたが、全身のバランスを考えて選手のパフォーマンスを引き出そうと、さまざまな(専門家の)人たちの協力をいただいてきました。
-五輪で勝つため、選手にとってはどんな事が重要になると思われますか。
井上 4年に1度の大イベントで、ほかの大会とは試合環境や雰囲気、国民の注目度など、すべてにおいて全く違います。本当の意味で覚悟を決め、自分の人生を懸けて戦えるか、そのような準備が非常に大事だと思います。
-あらためて県民に向けて意気込みを。
井上 日本の柔道は常に世界から注目され、標的とされる立場です。相手から研究されてもそれ以上の事をやり、やはり勝つべき集団だと(周りから)言ってもらえるようなチームをつくりたいと思っています。選手は全員金メダルを目指して頑張っており、わたしもチームの長としてそれを信じ、日々努力していきます。
(2016年01月29日付紙面より 宮崎市のKIRISHIMAツワブキ武道館で)