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第91回全国高校サッカー 鵬翔 日本一までの軌跡

2013年1月13日
【第7日・決勝】
■鵬翔群抜く運動量/試合重ね勝負強さ

 第91回全国高校サッカー選手権最終日は19日、東京・国立競技場で雪のため延期となっていた決勝を行い、鵬翔が2―2からのPK戦を5―3で制して京都橘を振り切り、宮崎県勢として初優勝した。鵬翔は今大会4度のPK戦を制して頂点に立った。

 鵬翔は常にリードされる展開だったが、後半に芳川と矢野の得点で2度追い付き、PK戦では5人全員が成功した。

 京都橘は前半41分に林が先制。後半19分には仙頭が勝ち越し点を奪ったが、逃げ切れなかった。PK戦では1人目の仙頭が失敗した。
 京都橘の2トップ、仙頭と小屋松が通算5ゴールで並び、得点王に輝いた。

▽決勝
鵬  翔   2―2 京都橘
       0―1
       2―1
      延 長
       0―0
       0―0
     (PK5―3)

▽得点者
【鵬】芳川、矢野(PK)【京】林、仙頭
【鵬 翔】4・4・2 【京都橘】4・4・2
 浅 田  GK  永 井
 松 永      倉 本
 原 田        林
 芳 川      橋 本
 日 高      吉 中
 矢 野       釈
  東       宮 吉
 川 崎      伊 藤
 小 原      中 野
 北 村      小屋松
 澤 中      仙 頭
   13  SH   21
   11  CK    9
    8  FK   16
▽PK【鵬】1
▽交代【鵬】中濱(澤中)宇田津(松永)高妻(北村)【京】赤沢(中野)

【写真】鵬翔―京都橘、後半4分、左CKに鵬翔のDF芳川(中央)が頭で合わせて同点のシュートを決める




【第6日・準決勝】
■鵬翔驚異の粘り

  第91回全国高校サッカー選手権第6日は12日、東京・国立競技場で準決勝を行い、鵬翔と京都橘がともに初の決勝に進んだ。宮崎県勢は初、京都府勢は第89回大会の久御山以来2大会ぶりの決勝進出となった。決勝は14日に同競技場で行われる。

 鵬翔は星稜(石川)に2度リードを許したが、小原と東のゴールで追い付いた。2―2で突入したPK戦は相手が3人連続で失敗し、4―3で制した。京都橘は2トップの仙頭、小屋松の得点などで桐光学園(神奈川)に3―0で快勝した。


【評】粘りを発揮した鵬翔がPK勝ちした。2度のリードを許したが、セットプレーを生かして追い付いた。

 0―1の前半はMF小原がゴール正面からのFKを右足で鮮やかに決め、1―2の後半38分は味方の競り落としたFKのこぼれ球をMF東が右足でネットに突き刺した。後蹴りのPK戦では3―3で迎えた6人目のMF川崎が落ち着いて成功させた。

 長身FWを擁す星稜はサイド攻撃を多用して前半に先制、後半には勝ち越したが、勝負どころで集中力を欠き、逃げ切れなかった。

▽準決勝
鵬翔(宮崎) 2―2 星稜(石川)
     (PK4―3)

【写真】[鵬翔―星稜(石川)]後半、ゴール前で体を張り、星稜の攻撃をはね返す鵬翔の選手たち



【第5日・準々決勝】
■堅守鵬翔強豪を圧倒

 全国高校サッカー選手権第5日は5日、千葉市のフクダ電子アリーナなど2会場で準々決勝の4試合を行い、本県の鵬翔と京都橘が初の準決勝進出を決めた。星稜(石川)は8大会ぶり、桐光学園(神奈川)は16大会ぶりの4強。12日の準決勝(東京・国立競技場)は鵬翔―星稜、京都橘―桐光学園に決まった。

 鵬翔は昨年の全国高校総体4強の立正大淞南(島根)に3―1で勝ち、宮崎県勢初の4強入り。前半30分にDF原田駿哉のゴールで先制。6分後にDF柏田崇走が加点して主導権を握ると、2―1の後半13分にはDF芳川隼登が3点目を挙げた。

▽準々決勝
鵬翔(宮崎) 3―1 立正大淞南(島根)

【写真】[鵬翔―立正大淞南(島根)]後半、競り合う鵬翔のMF矢野主将(中央)=フクダ電子アリーナ



【第4日・3回戦】
■鵬翔8強

 第91回全国高校サッカー選手権第4日は3日、神奈川県横浜市ニッパツ三ツ沢球技場などで3回戦8試合を行った。本県代表の鵬翔は佐野日大(栃木)を3―0で下し、第83回大会以来、2度目の8強入りを決めた。

 鵬翔は0―0の前半39分、MF矢野大樹主将のシュートで先制。後半6分にMF東聖二、同31分にFW北村知也のゴールで追加点を奪った。持ち味の粘り強い守りで、3試合連続の無失点に抑えた。県勢の8強入りは、第89回大会の日章学園以来、2年ぶり5度目。

▽3回戦
鵬翔(宮崎) 3―0 佐野日大(栃木)

【写真】[3回戦・鵬翔―佐野日大(栃木)]前半39分、鵬翔のMF矢野(中央)が先制のヘディングシュートを決める(上)



【第3日・2回戦】
■鵬翔ベスト16

 第91回全国高校サッカー選手権第3日は2日、神奈川県相模原市の麻溝公園競技場などで2回戦を行った。本県代表の鵬翔は帝京大可児(岐阜)と対戦し、0―0からのPK戦を4―3で制し、第83回大会以来の3回戦に進んだ。

 PK戦では、3人目が外した帝京大可児に対して、鵬翔は5人目が失敗。帝京大可児の5人目を、GK浅田卓人が止め、2試合連続のPK戦での勝利を決めた。

 鵬翔は守備的MF矢野大樹主将を中心に、体を張った守りで1回戦に続き無失点だった。攻撃は前後半合わせシュート1本と、チャンスをつくれなかった。

▽2回戦
鵬翔(宮崎) 0―0 帝京大可児(岐阜)
     (PK4―3) 

【写真】[2回戦・鵬翔―帝京大可児(岐阜)]後半、相手選手と競り合う鵬翔のDF原田(中央)、左はMF矢野=神奈川県相模原市麻溝公園競技場



【第2日・1回戦】
■鵬翔守り抜き初戦突破

 第91回全国高校サッカー選手権第2日は31日、神奈川県相模原市の麻溝公園競技場など首都圏8会場で1回戦の残り15試合を行った。本県代表の鵬翔は0―0から東邦(愛知)とのPK戦を5―3で制し、2回戦に進出した。

 先蹴りの鵬翔は4人目まで全員が成功。GK浅田卓人が東邦の4人目を止め、自ら最後のPKを決めた。全国選手権での勝利は8強入りした第83回以来8大会ぶり。

 鵬翔は堅守が光った。守備的MFの矢野大樹主将や、センターバックの原田駿哉、芳川隼登らが体を張って東邦の攻撃をはね返した。浅田も好セーブを連発した。攻撃は前半36分にFW澤中拓也が強烈なミドルシュートを放ったが、惜しくもゴールの枠を外れた。


▽1回戦
鵬翔(宮崎) 0―0 東邦(愛知)
     (PK5―3)

【写真】[鵬翔―東邦(愛知)]後半、相手の絶好機を阻止する鵬翔のGK浅田(左)=神奈川県相模原市麻溝公園競技場

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