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第1部 足元では今

2024年4月25日
 豊かで便利な生活を求め続ける人類の活動が、地球をむしばんでいる。世界各地で温暖化による異常気象が頻発し、生態系の破壊も進む。海面上昇や砂漠化、永久凍土の融解…。地球規模の環境異変は、人類への警告に他ならない。第1部では、県民のすぐそばで起きている異変にカメラを向けた。海岸侵食は止まらず、亜熱帯植物が真冬の杉山に繁茂し、異常繁殖したオニヒトデはサンゴを食い荒らしている。豊かで美しい自然環境を次の世代へ残すため何をすべきか。現代を生きる一人一人に突き付けられている。

1.イシサンゴ


食害で体半分真っ白

 水深10メートル。光が弱まって青みを増した海は神秘的で、ここが生命の起源なのだと実感する。日南市南郷町大島の南側海域に潜った。目当てはイシサンゴ。魚の餌となる成分を分泌し「海のオアシス」と称されるが、温暖化で増殖したオニヒトデの食害に遭っているという。しばらく海中を捜索し、体半分が真っ白になった個体を見つけた。

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【カメラルポ 環境異変】第1部(1)イシサンゴ2022年1月1日付
(2)枯死する県木2022年1月3日付
(3)海岸浸食2022年1月4日付
(4)ヨシススキ2022年1月5日付
(5)ヘゴの森2022年1月7日付