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第3部 生物多様性と共に

2024年4月25日
 さまざまな人間活動が動植物を翻弄(ほんろう)している。宅地に近く河口域に広がる「干潟」は開発で縮小。人との関わりが減った里山は原風景としての姿を変えつつある。地球温暖化に伴う自然の変容を伝えた第2部に続き、本県の海辺と山から生物多様性を考える。利便性や安全対策の代償に、生き物たちの安住の地を奪い、破壊していないか―。身近な自然や無人島、奥山にもレンズを向けた。

1.干潟


防潮堤 生態に配慮

 「命のゆりかご」と称される干潟を訪ねて、希少な生物が残る宮崎市赤江の津屋原沼(通称タンポリ)へ向かった。沼の東側には松林が広がる一方、西側には津波・高潮対策として高さ約6メートルの防潮堤が約1キロにわたってそびえ立つ。建設に伴い干潟の一部は消失したが、水際のアシでは野鳥がさえずり、潮が引くとハゼやシャコに交じり、県の準絶滅危惧種の海草「コアマモ」の群落も確認。生物の宝庫では小さな命が輝いていた。

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【カメラルポ 環境異変】第3部(1)干潟2022年5月1日付
(2)干潟の生物2022年5月2日付
(3)野鳥の楽園2022年5月3日付
(4)生息域縮小2022年5月4日付
(5)里山の希少種2022年5月6日付
(6)里山のシカ2022年5月7日付
(7)スズタケ枯死2022年5月8日付
(8)弱るブナ林2022年5月10日付