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新燃岳噴火

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農水産物被害12億円 県確定、露地野菜2億7916万円

2011年4月2日
 県は1日、霧島連山・新燃岳(1421メートル)の噴火による農水産物への被害額が、12億407万円(3月31日現在)に上ったと発表した。噴火活動は小康状態にあるため、噴火や土石流による新たな被害が発生しない限り、確定値として扱う。

 農作物への影響は収穫不能や価格低下などで6億777万円。小林市と高原町で噴石による畜産施設への被害が確定し、前回発表(3月10日)より1659万円増えた。

 内訳はホウレンソウや千切り大根などの露地野菜が2億7916万円で最多。施設園芸1億1934万円、ハウスや畜産施設の破損・倒壊1億993万円と続く。

 このほか、灰の除去が必要な農地埋没が都城市で665カ所、5億9500万円。水産関係では養殖ヤマメの稚魚20万匹が死んで130万円の被害が出た。

■噴火確認されず

 霧島連山・新燃岳は1日、午後9時現在で噴火はなかった。鹿児島地方気象台によると、白い噴煙が火口の縁から最大約50メートルの高さまで上がった。