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被災地を同時支援 神戸のNGO降灰県産野菜、震災地へ

2011年3月19日
 県産野菜で応援―。全国の被災地でボランティア活動を行う市民団体「被災地NGO協働センター」(神戸市、村井雅清代表)は、霧島連山・新燃岳の降灰被害を受けた野菜を購入し、東日本大震災の被災地で炊き出しに使う支援を始めた。野菜の購入費として1口3千円の「野菜サポーター」を募集中。二つの被災地を同時に支援する試みに「物資だけでなく、被災者にしか分からない気持ちも届けたい」と話している。

 同センターは1月26日の新燃岳噴火後、高原町でボランティアを続けている。「灰をかぶった野菜が売れない」という農家の窮状を耳にし、支援策を模索していた。そんな中、東日本大震災が発生し深刻な物資不足に陥ったため、12日に今回の支援策を決めた。

 仕入れは主に同町や小林市の農家と直接交渉。基本的に農家の言い値で買い取るという。16日までにゴボウ50本、ダイコン60本などを購入、サポーターは130口に達した。輸送のめどが付き次第、第1便を宮城県に届ける。

 ホウレンソウなどが被害に遭った同町花堂の高野瀬政子さん(64)はサツマイモ6キロを販売。「収入が落ちる中、売れるのはありがたい。新燃岳の噴火では全国からの支援で助かり、(東日本大震災の)被災地のために何か手伝えないかと考えていた」と喜ぶ。

 問い合わせは同センターTEL078(574)0701。サポーターの申し込みは郵便振替が01180-6-68556。銀行振込先はゆうちょ銀行一一九店、店番119、当座預金、口座番号0068556。いずれも同センター宛てで、申込者名の後に「野菜サポーター」と明記する。