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降灰被害野菜も販売 都城で今年初「元気市」

2011年3月6日
 都城市中心部の都城中央通り12番街協同組合(金澤紳一理事長、17人)は5日、今年初めての「かっぱ元気市」を同市上町で開いた。地元商店の加工品のほか、高原町の農家も降灰被害を受けた野菜を販売した。

 人通りが減った商店街の触れ合いの場として、1月を除く毎月第1土曜日に12番街で開催してきた。今年は2月に初めての市を予定していたが、新燃岳噴火で灰が積もったため開催を見送った。

 この日は毎回参加している高原町の農家が、自家栽培の野菜を販売。畑に約2センチの灰が積もったという同町西麓の農業武石邦雄さん(74)はホウレンソウや白菜などの葉物やニンジン、大根、里芋などの根物を並べた。

 「いつもより手間を掛けて灰を水洗いしたが、少し残っている野菜もあるので2割ほど安くした」と話し、買い物客に元気よく声を掛けていた。

 大根や白菜を買った同市上町の美容師徳永芙美子さん(70)は「協力したいから持てるだけ買った。私の店も灰が降ったときはお客さんが少ない。早く落ち着いてほしい」と話していた。

 会場では、紅白餅のプレゼントや豚汁の振る舞いもあった。

【写真】高原町の農家も野菜などを販売した「かっぱ元気市」