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降灰被害など把握へ 牧元副知事が現地視察

2011年3月5日
 牧元幸司新副知事は4日、霧島連山・新燃岳(1421メートル)噴火による被害状況を把握するため現地入りした。副知事に就任して初の公務。降灰の農作物被害が大きく、土石流の危険性がある都城市や高原、三股町を視察した。

 同市役所では長峯誠市長と意見交換。長峯市長が「被害は農業や商業など多方面に及び、市民は先行きが見えない状況の中でストレスを抱えている」と説明すると、牧元副知事は「市町村と連携して取り組みたい」と応じた。

 引き続き、降灰で収穫期を迎えたホウレンソウ畑1.9ヘクタールが打撃を受けた同市高木町の農事組合法人「きらり農場高木」を訪問。中之丸新郎代表理事・組合長から「今後は火山灰の土壌への影響が一番心配。被害農家支援を充実してほしい」といった要望を聞いた。

 その後、報道陣の取材に応じた牧元副知事は「風で灰が巻き上がる様子を見て、被害の大きさを肌で感じた。まずは被害の全貌の把握に努めたい」と話した。

【写真】長峯市長から被害状況の説明を受ける牧元副知事=4日午前、都城市役所