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高原で噴石被害5件 新燃岳18日噴火

2011年4月20日
 9日ぶりとなる霧島連山・新燃岳(1421メートル)の小規模な噴火から一夜明けた19日、高原町には噴石の影響で太陽光・太陽熱温水パネル、自動車の後部ガラスが割れるなどの被害5件が報告された。

 町災害対策本部によると、5件の内訳は太陽光・太陽熱温水パネルの破損4件、自動車後部ガラス破損1件。被害報告が寄せられた場所は火口から東10キロ付近の花堂、並木地区。噴石の大きさは直径1~2センチだったという。

 太陽熱パネルが破損する被害を受けた同町広原、団体職員田原純一さん(56)は「噴火には気付かなかったが、突然パラパラとヒョウが降るような音が1分近く続いた。朝になって外に出ると、黒っぽく、とがった噴石が庭に散らばっていた」と驚いた様子だった。

 太陽熱温水パネルが破損した同町蒲牟田、町職員高野瀬博文さん(37)は18日午後7時50分ごろ、噴石が徐々に自宅に近づいて来たことを音で確認したという。「危険なことは分かっていたが、これまで噴石はなかった。今後、どのようなことが起きるのか心配」と話していた。

 噴火に伴う噴石被害としては、2月14日に小林市で696件、高原町で13件発生している。